フランスで起きた犬への虐待事件に、世界中から怒りの声が上がっています。
[ada]
フランス・パリ郊外に住むペドロさん。彼がいつものように愛犬と散歩をしていると、目を疑いたくなるような光景に出くわしました。
なんと、生きている犬が首から下まで地面に埋もれ、そのまま放置されていたのです!
さらに、絶対に逃げることが出来ないよう、顔の周りにはいくつもの石が並べられていました。
吠えることもなく、ただ悲しそうな表情で埋まっている犬…。あまりにも可哀想な犬の姿にペドロさんは、すぐさま助けを呼び、同時に自力で掘り出そうと試みました。
すると、犬が繋がれたリードの先には、なんと石がたくさん入った袋が…。誰かが意図的にやったとしか思えません。
足まで完全に埋められています。
心配そうに顔を近づける愛犬。
愛犬も掘り出すのを手伝いました。
そして、ようやく無事に土の中から出してあげることが出来ました。
脱水症状にならないよう、すぐに水を飲ませてあげるペドロさん。
このあと警察に保護され、獣医さんのもとで診断してもらったところ、命に別状はなかったそうです。
ペドロさんはFacebookページでそのときの写真を公開し、「あのとき僕たちが見つけていなくて、救出できていなかったら、きっと命が危ないところだったと思う。大部分は土に埋もれてたから、見逃してもおかしくない状況だった。」と語っています。
現在、この犬の飼い主だと思われる21歳の男性の身柄が確保され、取調べを受けています。飼い主は埋めたのではなく「犬が勝手に逃げただけ」と容疑を否認しているそうですが、この犬は関節炎を患っているため逃走できるはずもなく、この発言の信憑性が疑われています。
自分を信じてくれた愛犬に対して、とてつもなく非情な行いをした飼い主。有罪だと認められれば、懲役2年または3万ユーロ(日本円にして約400万円)の罰金が課せられるということですが、それだけでは、まだまだ足りないと考える人が多いようです。