米イリノイ州で獣医として働くエリーゼさんは、とある特殊な疾患をもつ1匹の子猫と出会います。
子猫のアッパは、「エーラス・ダンロス症候群」と呼ばれる難病をかかえていたため…
皮膚の組織が非常に脆く、かゆみを感じたり、傷つきやすいというハンディキャップを背負っていました。
難病と向き合う
私たちは、その子猫を一目見て、なにか繋がりのようなものを感じました。
そして、一生涯を通じての治療や愛情を、彼女に提供してあげられると思ったんです。
生後3か月のアッパには、皮膚感染症や心雑音があると診断されたため、エリーゼさんたちはすぐに治療に取り掛かります。
肌の具合を毎日チェックし、爪も定期的に切ってあげる他…
毛並みのほとんどが抜け落ちてしまっていたため、首元をスカーフで覆ったり、時には服を着せるなどして、剥き出しの皮膚や傷口を守ってあげました。
エーラス・ダンロス症候群は、とても珍しい遺伝子疾患です。
アッパの症状は、以前に見たことのある他の子猫のものよりもずっと軽度でした。
それでも、彼女の肌は薄く、そして脆弱だったんです。
そうしてエリーゼさんたちが懸命に病気と向き合った結果…
2―3か月後、アッパの皮膚と毛並みは見違えるほど改善しました。
病状がよくなったのが嬉しいのか、それとも親切なエリーゼさんたちに懐いたのか…
彼は、遠慮なくのどを鳴らして甘えるようにもなっていたのだとか。
アッパはとても社交的で、それに堂々とふるまう子猫ですね。
それにすごく賢くて、いたずらを仕掛けるのも大好きみたい。
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病に負けず
他の動物たちとも交流したり、人間の保護者に甘えたり、気ままな日々を送るアッパ。
彼女がストレスのない生活を送れているのは、ひとえにエリーゼさんたちの努力のたまものといえるでしょう。
病気のことなんて忘れてしまうほどに、快適で幸せな日々を送ってほしいものです。
(参照:Love Meow)