郵便受けの中でボロボロの状態で鳴いていた子ネコに起きた出会いのストーリーを紹介します。
[ada]
アメリカ・ミシガン州のエドワーズバーグ村に住むデビー・マッキニーさん。いつもの様に、田舎道の端っこにある集合郵便受けに手紙を取りに来たところ、『ニャー』という微かな鳴き声を耳にします。
鳴き声をたどって真ん中の大きな郵便受けを開けてみると…、そこにはなんと痩せこけて目の開いていない子ネコの姿が。
すぐさま子ネコを拾い上げたデビーさん。近くの動物福祉団体と警察署に連絡を入れてみましたが、どちらも何の助けにもなりませんでした…。
「この子を見捨てなくてはいけないの?」「いいえ。飢えた子ネコを見捨てるくらいなら、私が飢えた方がましよ。」そう思いながら、必死で協力してくれる先を探していたところ、デビーさんの娘が動物愛護団体”Here Kitty Kitty Rescue”を見つけ出します。
駆けつけた”Here Kitty Kitty Rescue”のスタッフはとても親切で、子ネコをすぐに獣医さんの所に連れて行ってくれました。
同じころ、一緒に暮らしていたダンさんとミリーさんはネコを飼う決心をしていました。2人は17年間ともに過ごしたネコを、2ヶ月前に亡くしたところでした。
ダンさんはそのネコをとてもかわいがっていたため、ネコを失って自分が自分でないような状態になっていたといいます。
郵便受けの子ネコの話はそんな2人の耳にも届きました。
子ネコに会ったダンさんは「この子がいい。すぐに連れて帰ってもいいかい?」と即決でした。
実は子ネコはダンさん家の先代の猫にそっくりだったのです。黒白のハチワレ、ピンクの鼻と肉球、先が白い尻尾。先代のネコの親戚のような気がして、嬉しかったのではないでしょうか。
しかも、ダンさんは元郵便屋さんでした。郵便受けから見つかった子ネコと元郵便屋さん。いいコンビになれそうです。
子ネコの発見がもう少し遅れていたら命はなかったかもしれません。動物思いの優しいデビーさんに発見され、ネコ好きのダンさんに出会えたことは最高の幸運でした。またそれはペットロスに近い状態にあったダンさんにとっても、最高の出会いとなったようです。
子ネコは今も目の感染症の治療を続けていますが、2人の元でとても幸せに暮らしています。
こちらの動画ではダンさんに引き取られた後の子ネコの様子を見ることができます。ダンさんが『郵便受けの子ネコ』が見つかった経緯を説明しています(英語)。