ノーフォーク・サザン鉄道会社で車両整備士として働いているクリスさんは、ケンタッキー州・ルイビルにある職場で「子猫の声」を耳にしました。
辺りを探してみたところ、タンク車両の中が怪しく…
ひざまずいて隙間から覗いてみると、やはり小さな顔が見えたといいます。
上司にタンク車両内に子猫がいるので、一旦車両基地に戻して救助することを提案したんです。
しかし、彼は子猫を助けることを許可せず、すぐに仕事に戻るようにといいました。
食べ物も飲み水もない状態では、いずれ死んでしまうでしょう。
クリスさんは『見捨てるわけにはいかない』と、仕事が終わってから助けることを子猫に約束しました。
耐え抜いた命
仕事が終わって急いで現場に駆けつけてみると、まだ猫は鳴き続けていたので…
列車がすぐには出発しないことを確認してから、基地に火ばさみを取りに戻りました。
車両の隙間に詰まったゴミを取り除くと、数匹の子猫の姿が見えましたが…
残念ながら、1匹以外はすでに息を引き取った後でした。
生き残った子をそっと取り出し、体を拭いてから、作業服の胸ポケットに入れると…
鳴き疲れてしまったのでしょうか、すぐにスヤスヤと眠ってしまいます。
これで一安心。
そう思った矢先、帰り支度をしに車両基地に戻ってみると
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まさに青天の霹靂。
その翌日には…
会社から懲戒解雇だと電話があって…
もしも職場に足を踏み入れた場合には、不法侵入で逮捕するといわれました。
今回の件が本当に解雇の理由として妥当かどうかは、現在調査中とのこと。
一方、プロミスと名づけられた子猫は、すぐに新しいお家にも慣れたそうです。
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「正しい行動」とは
先輩犬のデイジーとも仲良くなり、みんなに愛されて楽しい毎日を満喫しているプロミス。
それもこれも、クリスさんがいなければ、生まれなかった光景です。
彼の勇気ある行動を改めて称賛すると同時に…
事態が良い方向へ向かうことを、切に願ってやみません。