今から10年以上も昔のこと。
大学に通っていたエリンさんは、行き場を失くした1匹の子猫と出会いました。
彼はエリンさんと出会うなり、その腕の中に飛び込んで、ぎゅっと抱きしめて離そうとしなかったそう。
けれども、私の住んでいた学生寮は動物厳禁で…
なにか方法はないかと、必死に考えたんです。
一緒に暮らし始めるも
結局エリンさんは、ベイリーと名付けた子猫を寮へとコッソリ連れ込むことにしました。
しかし…一週間後、あえなく発覚。
「2日以内にベイリーを手放すように」と迫られてしまいます。
でも、その時はもう犬が1匹、猫も2匹飼っていたので、もう1匹迎え入れる余裕がありませんでした。
お別れは、とても悲しかったです。
やがてエリンさんは、子猫を引き取ってくれる受け入れ先を探し続け…
「ウチで引き取ってもいい」という80代の女性と出会いました。
父は「子猫は他にもたくさんいるじゃないか」と、私を慰めたけれど…
私は、「ベイリーはあの子しかいない」と、駄々をこねていましたね。
しかし…女性宅に迎え入れられたベイリーは、その家の他の猫たちと仲良くなれませんでした。
そこでエリンさんは、学校が冬休み期間に入ることを利用して、とある計画を思いつきます。
それは、「ベイリーの次の受け入れ先が見つかるまで、自宅で一時的に引き取る」というもの。
お父さんは絶対に「飼ってもいい」とは言わなかったけど…
最終的に、お母さんが折れてくれたんです。
こうして、一度は離れ離れになったエリンさんとベイリーは、今度こそずっと一緒にいられるようになったのです。
それから月日は流れ…
大人になったエリンさんは、良縁に恵まれて、娘のアビーちゃんを出産しました。
果たしてベイリーが赤ちゃんを受け入れてくれるだろうか、若干の不安もあったそうですが
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引き合わせるなり、彼はまるで妹を守るかのように、その傍に寄り添います!
そしてアビーちゃんが成長した後も…
ベイリーは彼女の良き兄、また親友であり続けました。
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ずっと一緒
やがて文字が読めるようになったアビーちゃんは、ベイリーに本を読み聞かせてあげるように。
読書の時間は、ベイリーにとっても至福のひと時らしく…
アビーが本を手に取ると、自然とその腕の中にすっぽり収まってしまうんだとか。
アビーも、ベイリーのために読んであげている、というつもりなんでしょうね。
2世代にわたって家族に寄り添い続ける愛情深い飼い猫。
心温まるエピソードに、ほっこりとした気持ちにさせられますね。