アメリカ・メリーランド州の衛生局で働くキャメロンさんが、仕事先でトラックのアクセスエリア(はしごがしまわれている部分)を開けた時のこと。
その中から突然、1匹の母猫が子猫を口にくわえて飛び出し…
なんと6レーンもある道路の走る車の間をすり抜けて、そのまま走り去ってしまいました。
キャメロンさんの同僚が、当時の様子を語っています。
すると道路を渡りきったところで、猫は振り返って彼を見つめ返したんだ。
彼はその様子から、「何か言いたいことがあるんじゃないか」と感じたみたいだ。
やがて、キャメロンさんの不安は的中します。
それから、母猫が戻ることはなかったのですが…
再び、子猫の鳴き声がトラックの中から聞こえ始めたのです。
調べていくうち、子猫たちは先ほど母猫が飛び出してきたアクセスエリアにいることがわかりました。
しかし助け出そうにも手が届きません。
自分一人ではどうにもできないと思ったキャメロンさんは、地元の保護団体「Alley Cat Rescue」に助けを求めます。
自分がいる限り、子猫に危険なことが起こって欲しくなかった。
保護団体にとっても、3mほど奥にいる子猫たちを助け出すのは困難でした。
とはいえ、粉塵でいっぱいのアクセスエリアの中に、このまま子猫を放置するのは危険です。
どうすることもできず、最終的に彼らは消防隊を呼びました。
そして
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無事、救助に成功!!(*^ω^*)
体をきれいに拭き、タオルで包んで温めてあげ…
脱水症状を防ぐため、保護団体のスタッフによってミルクも与えられました。
キャメロンさんはじめ、多くの方々が一丸となって幼い命を救った素晴らしい瞬間です。
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子猫たちはその後、動物病院に運ばれました。
しばらく24時間体制のケアが必要になります。
事件当時は、ちょうど猫の繁殖期。
保護団体は大忙しで、里親ボランティアの数も足りません。
過酷な状況で、それでも保護をあきらめない理由は何か?
きっとその答えは…キャメロンさんの最後の言葉が、代弁してくれています。
もしかしたら救った子猫は…
将来どこかの家で、その家の子にとって一番の友達になるのかもしれない。
そう思うと最高の気分だね。
見つからない母猫ともう1匹の子についても、保護団体が捜索を続けるそう。
彼らに、ひいてはすべての猫たちに、幸せな未来が訪れることを心から願っています。