テキサス州の学校に通う15歳のハンナ・コムスさんが、友達と話しているとき…
後ろから近づいてきた男の子が突然、彼女の大切な髪の毛に、強力な瞬間接着剤をかけました。
度を越した「いじめ」。
ハンナさんは、頭がまるで燃えているような熱さを感じたといいます。
保健室では対応しきれず、彼女は病院の緊急治療室へと搬送されました。
日焼けを10倍にしたような痛みが、その後数日続いたそうです。
彼女にとってなによりつらかったのは、ひどい状態になってしまった頭髪を切らなければならなかったことでした。
心と体、両方に痛みを負ったハンナさん。
そこへ追い打ちをかけるように、さらに信じられないことが起こります。
事件の加害者に対して、学校側は…
「校内謹慎処分(登校したうえで、教師の監視のもと自習)」のみという、ごくごく軽い処分しか与えなかったのです。
自分と同じような境遇にいる人たちのためにも、これ以上黙っているわけにはいかない。
その思いが、彼女を突き動かしました。
ハンナさんは自らを苦しめたいじめに対して立ち上がる決意をし、母親の協力のもと「Justice For Hannah」というページをfacebookでスタートさせます。
すぐさま、世界中の人たちからたくさんの応援メッセージが集まり…
中でもヘアスタイリストのニッキーさんは、ある親切な申し出をしてくれました。
「無償で髪の毛をアレンジさせてほしい」
そして…
ヘアアレンジにより生まれ変わったハンナさんの姿がコチラ!
童話に出てくるお姫様のようにも、イマドキのクールな髪型にも見える、とっても素敵な仕上がりとなりました!
ハンナさん自身も、この新しい髪形を非常に気に入ったそうです。
彼女は語ります。
みんなに自分の力で立ち上がってほしいの。
いじめられて当然の人なんて一人もいない。
そんなのフェアじゃない。
いじめのことになれば、何度でも私は立ち上がるわ。
それが意味のあることだと信じているから。
辛い経験を真正面から受け止め、闘いを挑んだハンナさん。
少しでも多くのいじめに苦しむ人たち、そして、いじめの加害者の立場にある人たちの心に、彼女の力強い言葉が届くことを願ってやみません。