『三省堂国語辞典』編集委員でもある、日本語学者の飯間浩明 (@IIMA_Hiroaki)さん。
彼がTwitterに投稿した、『「了解いたしました」は失礼なことばではない』というコラムが話題となっています。
「了解いたしました」がべつに失礼ではないという話は以前にもしましたが、あまり誤解は解消されていないようです。改めてまとめを作りました。不必要な軋轢(あつれき)がなくなることを願うばかりです。 pic.twitter.com/lJKeoRhnmL
— 飯間浩明 (@IIMA_Hiroaki) 2016年6月12日
このコラムには多くの反響があり、飯間さんは別のツイートで、自身の主張をよりクリアに示しています。
「了解いたしました」の話、「失礼でないのは分かるが、自分は使いにくい」「使わないほうが無難」といったご意見もありました。自分が使いたいかどうかは、問題の中心にしないでおきましょう。主張はごくシンプルで、「『了解いたしました』を相手が使っても怒らないであげて」ということです。
— 飯間浩明 (@IIMA_Hiroaki) 2016年6月12日
たしかに言われてイラッとするような「嫌いな言葉」が、人それぞれにあると思います。もちろん、聞き手にとっての「嫌いな言葉」を知っているのであれば、話し手はそれを避けるのが無難かもしれません。
ただし、「嫌いな言葉」だからといって、頭ごなしに「失礼な言葉」と受け取るのは間違っている、ということですね。
コミュニケーションにおいては、言葉それ自体が持つ意味だけではなく、話し手と聞き手が抱く「相手の気持ちを汲み取るという意識」も大切です。
敬語、そして敬意そのものの意味について、改めて考えさせられるようなツイートでした!
- Twitterの反応
-
@IIMA_Hiroaki ちょっと言葉遣い間違ったくらいでみんな気にしすぎなんですよ。
ハートですよ!ハート!
想いが届けばいいんです!!— うおとら (@bfishtiger) 2016年6月12日
@bfishtiger @IIMA_Hiroaki
言葉で相手に誤解が生じた場合、果たして私の表現が悪いのか、あるいは貴方の受け止め方が悪いのか…。
言語は決して万能でなく、全てを表現出来るわけではないので、
言葉を額面通り捉えるのでなく、相手の感情を補う気持ちも大切と思います。— yu_honesto (@yu_honesto) 2016年6月12日
@IIMA_Hiroaki 大学の先生から、目上の人に使うのは失礼だときつく注意を受けました。その先生へのメールでは使わないように気をつけています。
— みー (@kiori16) 2016年6月12日
@IIMA_Hiroaki 個人的な話になるんですが、無線で応答するバイト7年くらいやってたんで、無意識に了解しました。出ちゃうんですよね…
上司に注意されて極力畏まりました。に変えてるつもりなんですが、きっと言ってると思う。何か救われた気分になりました。ありがとうございました。— ステ (@showc1000) 2016年6月12日
@IIMA_Hiroaki @itoi_shigesato 内容より形をこだわる日本人らしい議論です。業務連絡は内容と誠意が伝わればいいはずなのに。何の利益も生まないところに気を遣い合って疲弊したくない、とある学生の本音です。
— こんのさん (@bobobobbin) 2016年6月13日