ゲーム業界でクリエイターとして働くロブさんが、ある壮大なプロジェクトに取り掛かるきっかけとなったのは、愛する娘ライアちゃんの一言でした。
「お部屋の中で、妖精みたいに木に登ったり、木の中で本が読めたら、素敵だと思わない?」
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「う~ん、大切な娘の願いだからといっても、さすがに難しいなあ…」と、普通のパパならギブアップしてしまいそうなものですが、ロブさんはこれを実行!
空いた時間にコツコツと進めて、18ヶ月後に大樹を完成させてしまったのです! かかった費用は、総額$4250(日本円にして約50万円)、総作業時間は360時間。写真を見るとロブさんの努力が一目瞭然です!
普通のお部屋が…
ファンタジーの世界に!
樹の中には読書用ライトも完備されており、「樹の中で読書する」というライアちゃんの希望が叶えられています。
また、樹の上にも登ることができ、大人3人が登っても大丈夫なのだとか。
木の節穴にもライトがついていて、夜にはそこからのぞく明かりが、とても素敵なことでしょう。
さて、まるでディズニーランドにあるような妖精の樹ですが、ロブさんは全くの素人! 制作の背景には、とてつもない苦労がありました。
まずは紙の設計図を描くだけでも十数枚の失敗を繰り返し、
設計図ができあがったら、次は屋根と壁付きのミニチュアを作成。
それをもとに床や壁に下絵を描きます。
樹の土台となる金属を組み上げ、溶接! これを学ぶために、数百ドルを払ってプロから個人レッスンを受けました。
この時点で、手や腕は包帯だらけ。それでも続けるのはライアちゃんのためです。
本当に辛いときには、部屋の中に置いたライアちゃんの写真から元気をもらっていたのだとか!
骨格が出来ると次はセメントなどを使い、樹の肉付け作業に。
細かい模様をつけた後はいよいよ色塗りです! 初めは濃い色から、徐々に明るい色へ。衣服用染料を使うことで淡彩画のような雰囲気を出しました。
樹に合わせて壁に色をつけていく作業。だんだんと幻想的な空間へと近づいていくのが分かります。
部屋のドアにはイメージと合う素敵なドアノブを。
樹の節穴には窓を取り付けます。
こちらは別バージョンの窓。凝ったデザインが素敵すぎて、これだけでも1つの作品になりそうです。
最後に蝶や鳥、草花の装飾をしていきます。
色合いから何まで、まるでファンタジーの世界から飛び出してきたみたい。
電気を消して天井をライトアップすれば、森のなかで星空を眺めているような風景も。クリスマスライトを使用し、ドアのところで暗さを調整できるのだとか。
パパの愛情とセンスが生み出した素敵すぎる樹に、ただただ圧倒されるばかり。こんなに素敵なパパがいてくれてライアちゃんは本当に幸せですね!