「私の調査地では乞食を見かけません」
そんな書き出しから、Aisanazman Marukwamy (愛沙奈まみ) (@marukwamy)さんは以下のようなツイートを投稿しました。
私の調査地では乞食を見かけません。賄賂は横行しているし直接金をせびってくる人間は無限にいるのですが、街中で物乞いをしている人はまずいないです。貧しくても誇りだけはあるのかなと思っていましたが、それは私の誤解でした。乞食がいないのは単に「丸腰で金品を集めていたら襲われるから」です。
— Aisanazman Marukwamy (愛沙奈まみ) (@marukwamy) September 8, 2021
乞食が乞食として生きていけるのは乞食を哀れむか、乞食を職業として認めるだけの度量と余裕が社会に存在しているからです。現に強盗事件は頻繁に起きていて、食糧が無くなれば村ぐるみで略奪行為に走るような修羅の世界では、道端で金を集めている丸腰の乞食なんて生きて行けるはずも無いんですね。
— Aisanazman Marukwamy (愛沙奈まみ) (@marukwamy) September 8, 2021
私は自分が調査地に入る前は途上国に乞食がたくさんいることを貧しさの象徴や治安の悪さと結びつけて考えていたのですが、実際には貧困や治安崩壊が著しくなると乞食が消えて武装窃盗団の類しかいなくなるのがどうも世界中で共通なんですね。また観光地の有無も乞食と大いに関係していると思います。
— Aisanazman Marukwamy (愛沙奈まみ) (@marukwamy) September 8, 2021
なるほど…。
社会の秩序があってこそ
そのような背景があることに気づきませんでした。
朝から衝撃を受けてしまった。
ちょっと考えたらわかりそうなことだった。こういうこと、まだまだ世界にはたくさんあるんだろうな…。 https://t.co/eL1UfUfjz9— 司田由幸 (@novelovesnovel) September 9, 2021
いかに自分の物差しで物事を捉えているかを痛感させられるお話ですね。
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みんなの反応
●救う者と救われる者が存在する時にはお互い余裕があるんだな。生死を前にしたら奪う者と奪われる者しか存在しないと
●羅生門の老婆でさえ奪われてたの考えたらなるほどなと
●逆も然りと思って調べてみたらやっぱりドバイの物乞いは多かった
●なんだか納得してしまった
ハッとする呟きに、他のユーザーからも大きな反響が寄せられていました。