「白杖SOS」というサインをご存知でしょうか? 視覚障がい者が街角で困ったとき、白杖(はくじょう)を頭上に掲げて周囲に助けを求めるシグナルのことです。
[ada]
【拡散希望】視覚障害者が杖を高く掲げて立ち止まったら「白杖SOS」というサインだそうです。先日渋谷駅前で似た状況に遭遇し、このサインは知りませんでしたが視覚障害者の方に伴歩して最寄りの地下鉄駅まで行きました。気付かれた時には是非。 pic.twitter.com/AhNDa40Ozx
— 山内浩/Hiroshi Yamauchi (@1_6_4_3) 2015, 12月 9
人混みで白杖を掲げる人を見た。視覚障害者のSOSだと知ったばかりだ。役に立てるかと思ったが、横を歩く青年の方が早かった。優しく、どうなさいました? と声をかけたのだ。そこの道路工事で方向感覚が狂いました、駅はどちらで? 僕も行くところです、ご一緒しましょう。感心したよオジさんは。
— 立川談四楼 (@Dgoutokuji) 2015, 12月 10
目に見えて分かるシグナルが出ていたら、躊躇なく声を掛けることができます。一見、視覚障がい者にとっても、周りの人々にとっても、とても良い方法に思えますが・・・
これには、いくつかの問題点があると言うのです。
まず、福岡県盲人協会が昨秋から再提起しているものの、福岡県外にはほとんど浸透していないということ。
@bangare8328
関東の視覚障害者ですが
白杖を高く上げるSOSルールは
関東では認知されていないようです
福岡の団体が提唱したルールですが
全国的には浸透しておらず
私が数年前に卒業した盲学校でも教えてはいませんでしたし
県立のリハビリセンターでも教えていないようです
— とうま (@toma12oct) 2015, 11月 9
それどころか、視覚障がいを持つ人たちからは「広まらないで欲しい」という意見も上がっています。
今日、食事会で白杖SOSについていろんな方の意見を聞くことができました。 やはりわたしの周りには「白杖SOSが一人歩きしてしまい困っている。 コミュニケーション力の低下が心配される」など、白杖SOSに反対の視覚障害者が多いようです。
— ゆきの (@yuki_no_tweet) 2015, 12月 8
この白杖SOSサインは広めるべきではないな、と思う>RT
— にっしー (@harunishi0221) 2015, 12月 7
盲学校で白杖を使った歩き方を習った時にはこれは教わってない。弱視の人は、杖を斜め前に出して左右に軽く振るんだよって言われた!
— にっしー (@harunishi0221) 2015, 12月 8
そして、たくさんの意見を踏まえた結論とも言えるコメントに、思わず頷きました。
【再掲】白杖シグナルを知らない、使わない白杖ユーザーは大勢います。話題になってるSOSシグナルを出していなくても、白杖ユーザーが困ってる雰囲気だったり危険な状況であれば、出来る範囲で手助けをお願いします。(その際、突然身体に触れるのは避け、声かけからお願いします)
— traingram(ram) (@Traingram123) 2015, 12月 14
大切なのは、困っている様子の人や、危険な状況を見かけたなら、言われずともSOSを察知して手を差し伸べること。
人々に思いやりさえあれば、サインがあってもなくても対応できます。