2012年、韓国での出来事です。モンスーンの季節でどしゃぶりの雨が続く中なか、ある女性はカフェでコーヒーを嗜んでいました。
その時どこからか聞こえてきたのは、何かがか細く鳴くような声。打ち付ける雨音に耳を澄ましてみると、それは猫の鳴き声のようでした。
どこかの飼い猫かな…と思っていた女性。しかし、数時間経ってもその鳴き声はやみません。不審に思った女性は外に出て、鳴き声を頼りに猫を探してみることに。
すると間もなくして、ダンボール箱に入れられた小さな子猫を見つけたのです。
雨に打たれ、孤独に震える子猫を放っておくことができなかった女性は、迷わず家に連れて帰りました。
保護した翌日は、子猫の体調を見てもらうため動物病院へ。
動物の赤ちゃん用の哺乳瓶が揃えられなかったので、人間の赤ちゃん用の哺乳瓶を使ってネコ用ミルクを与えました。
すると、5分もかからずに丸々1本飲み終えてしまうほど食欲旺盛だったという子猫。
出会ったばかりの女性に少しとまどっている様子でしたが、ミルクのおかげで少しずつ元気を取り戻していきました。
すくすくと育ち、2ヶ月後には元気に遊べるように!
6ヶ月後には、人と一緒にいてもだいぶリラックスできるようになりました。
それでも、保護してから数ヶ月の間は、ご飯をあげても、一緒に遊んでも、何だか不安そうな様子が続いたという子猫。
今こうしてリラックスした様子が見られるのは、ゆっくりと心を開いてくれたらいいと根気強く世話をしたおかげだと女性は言います。
どれだけ自分が愛されているかを理解し、自らも愛情を示すようになった子猫。
今では、女性のもとからひと時も離れることがないくらいの甘えん坊になりました。
そして女性に連れられて、韓国からアメリカへ帰国。
新しい場所でも、信頼関係のできあがった大好きなパートナーがいれば、幸せに暮らしていけますね(*´ェ`*)