「理系の学部を出ると、文章の〝強調語〟が減る」
そんな書き出しから、作家・マンガ原作者のRootport 𝄇 (@rootport)さんは以下のようなツイートを投稿しました。
「理系の学部を出ると、文章の〝強調語〟が減る」
「というと?」
「たとえば『かなり』『とても』『非常に』みたいな言葉をタイピングするたびに、学生時代の恩師のスタンドが背後に立って『〝かなり〟ってどれくらい?』『その〝とても〟は数値化できる?』『〝非常に〟って何と比べて?』と囁く…」— Rootport 𝄇 (@rootport) March 2, 2022
「『まさに』『まさしく』のような強調語の使い方にも慎重になる」
「というと?」
「たとえば『高倉健はまさに男である』という文章なら違和感ないけど、『犬はまさに哺乳類である』という文章は何だか不自然でしょう?」
「あー…」— Rootport 𝄇 (@rootport) March 2, 2022
「どちらも〝A=B〟というロジックを強調しているけど…」
「『まさに』『まさしく』は、例外や外れ値を含む母集団の中で、その集団を代表するような〝何か〟を示すときに使うんだよ」
「高倉健は男を代表している(※少なくともそう感じる人がいる)けれど、犬は別に哺乳類を代表していないわけね」— Rootport 𝄇 (@rootport) March 2, 2022
「文章の流れで『まさに』『まさしく』と書きたくなるたびに、やっぱり耳元で恩師のスタンドが囁くんだよ…」
「恩師のスタンド」
「それって本当に母集団を代表している?生物学でいう〝タイプ標本〟として扱っていい?って」— Rootport 𝄇 (@rootport) March 2, 2022
「でも待って?タイプ標本として扱うには高倉健さんはイケメンすぎるのでは…!?」
「うるせー!! 世代ごとに違うけれど、男は自分のことを三國連太郎さんだと思ったり高倉健さんだと思ったり玉木宏さんだと思っているんだよ!! 現実の自分の顔は別にして!!」— Rootport 𝄇 (@rootport) March 2, 2022
なるほど!(゜o゜)
主観を持ち込まない
客観的事実を重要視する傾向にあるのでしょうか。
『絶対に』や『必ず』も「ほんとうに?」って思っちゃって使いにくくなりますねー。ロジック的に破綻していないか考えちゃうw
— 神楽坂らせん@ ,,Ծ‸Ծ,,☆ (@auxps) March 2, 2022
曖昧な表現を使うことに抵抗があるというのは、理系あるあるなのかもしれませんね。
みんなの反応
●仕事では定性的表現が一切使えないので、その反動で日常生活では「これヤバすぎんだろ!」とか言ってしまう
●あまり意識はしてなかったけど、確かに比較したり数値化して表現しないといけない感覚はある
●大学時代の教授のスタンドが出てくるのあるあるすぎて笑う
●自分が文系で上司が理系で、まさにこれが面倒でしたww でも慣れてきたら楽!数値をベースに理論武装しておけば、感情論で覆らないから助かる
興味深い呟きに、他のユーザーからも大きな反響が寄せられていました。