「助けが必要な犬がいる」。要請を受けた犬の保護団体”Hope For Paws”がただちに現場へ駆けつけると、そこには1匹のゴールデン・レトリバーがいました。名前はクララベル。今までずっと1匹で孤独に生きてきたのです。
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いきなり人が近づいたせいでクララベルはひどく怯えてしまいました。そして、人の手が届かない大型のごみ収集箱の下にもぐりこんでしまったのです。
仕方なく、首に紐をかけて少しずつ引っ張ることに。しかし、恐怖で固まってしまったクララベルは、一向に外へ出ようとしません。
少し力を入れて引っ張ると、悲鳴を上げて抵抗してしまいます。
人慣れしていないせいか、怖くてたまらなかったのでしょう。怯えるあまり、前足で目を覆ってしまうほどです。
向こうから出てきてもらうのは無理だと判断したスタッフは、ごみ収集箱の下に潜り込み、自ら近づいていきます。
そして、ついにクララベルに触れることができる距離に!
スタッフは、「大丈夫、大丈夫だよ。噛まないでね。」と、優しく語りかけながら頭をなでてあげました。
はじめは不安そうだったクララベルも、少し安心した表情に。
優しく思いを伝えるスタッフに信頼を抱いてくれたようで、最終的には自分から出てきてくれました。
見ているだけで胸が痛むほど、ひどく怯えた様子だったクララベルですが、優しく導いたスタッフに、最後には心を開いてくれました。
優しくされたくない犬などいません。怯えから頑なに拒絶する犬の心を溶かすのは、忍耐強くただひたすら愛を与えることに他ならないのです。
今まで1匹でよくがんばったね。もう大丈夫だよ。
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