アメリカ・フロリダ州のメキシコ湾沿いに位置する町タンパに住む8歳の男の子ケニー・ルイスくん。
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どこにでもいる普通の男の子のように夏休みを楽しみにしているケニーくんですが、彼の「夏休みの目標」は、普通の男の子が考え付くものとは違っていました。
彼の目標とは…シェルターで保護されている 少しでも多くの犬や猫たちに新しい飼い主を見つけること。
大人でもなかなか実行に移せないことなのに、なぜケニーくんはこの活動を始めることにしたのでしょうか?
始まりは、フロリダ州の動物保護施設を訪れた時のことでした。スタッフさんから、アメリカのシェルターで保護されている動物たちが、どんなに辛い過去を背負って生きているか ということについて学んだケニーくん。
「辛い運命をたどる動物を少しでも多く救いたい!」そんな強い思いを抱いた彼は、保護された動物を支援する活動を始めたのです。
もともと趣味で、YouTubeにオモチャや料理を紹介する動画を投稿していたケニーくんは、手始めに犬雑誌”The New Barker”が主催する「保護犬の里親探しイベント」を告知するためのYouTube動画の制作に取り掛かりました。
ケニーくんのそこでの目標は、150匹の動物たち全員が新しい飼い主を見つけること。
■ケニーくんの野望
しかし、ケニーくんの活動は、それだけに留まりません。
普段、YouTubeを見ている何千万人もの人たちが、偶然にでも自分の動画を見てくれるように、ケニーくんは夏休みの間中、YouTubeに動画を投稿し続けるつもりだと言うのです。
そして、その動画の中で、ペットショップで動物を買うのではなく、保護された動物たちを引き取ってくれるように訴えかけ続けるつもりなのです。
そんなケニーくんの将来の夢は、動物の救助隊員になること。
「もし世界中のみんなが保護された動物を迎えてくれたら、それ以上幸せなことはないよ。だって、もしそうなったら、悲しい思いをするペットたちは1匹もいなくなるんだから。ぼくはそれが正しいことだと思ってるんだ。」 ケニーくんはそう熱く語ります。
▼「保護犬の里親探しイベント」を紹介するケニーくんの動画
人間のエゴによって生み出され、捨てられてしまう一部の動物たち。ケニーくんが考えるように、こういった動物たちの生涯に責任を持つことは、わたしたち人間の役目なのではないでしょうか。
ケニーくんの夢は途方も無く大きいものですが、その情熱は確かにわたしたちの胸に届いています。