「今年7月、私は『死にたい』と思った」
そんな書き出しから…たかまつなな/時事YouTuber (@nanatakamatsu)さんは、ご自身の辛い経験について呟きました。
今年7月、私は「死にたい」と思った。涙が止まらなくなった。いのちの電話など相談窓口にかけ、精神科の受診をすすめられた。精神科を探す元気もなかった。子どもの自殺や自死遺族の取材をしていたので、SOSを発し、精神科や相談窓口を利用する大切さは知っていたが、いざ当事者になるとパニックに
— たかまつなな/時事YouTuber (@nanatakamatsu) September 28, 2020
涙が止まらなくなってはじめて、自分がここまで追い詰められていたことを悟った。自分が一番驚いた。「こんなギリギリだったの、私?」「仕事したいんですけど、なんで涙とまらないの?」って。追い詰められた理由は、NHK退職の悩み、嘘のネットニュース、コロナで経営危機、将来の不安など。
— たかまつなな/時事YouTuber (@nanatakamatsu) September 28, 2020
「涙が止まらないことは普通ではありません。精神科へ」と電話で言われて、はじめて気づいた。そういう差別が少ない私でも、まさか自分がと驚いた。その時には心がかなり折れ病院を探す元気もなく、NHKの上司などに助けをもとめ支えてもらった。人に恵まれており感謝です。 SOSを求めるのは大事です。
— たかまつなな/時事YouTuber (@nanatakamatsu) September 28, 2020
中でもありがたかったのは、厚生労働省の仕事で依存症の啓発動画を一緒に作った田中紀子さん。すぐに駆けつけ、「自分を褒めてあげて」と。「自分はあの人よりできない。もっと努力せよ」と他人と比較した人生だったので、自分の褒め方は分からなかった。田中さんは、たくさん私のことを褒めて下さった
— たかまつなな/時事YouTuber (@nanatakamatsu) September 28, 2020
「死にたい」「涙が止まらない」そんな時に田中さんが自助グループに誘ってくださった。自助グループとは、同様の悩みを抱える人の集まり、苦悩を吐露しあう。絶対に否定はしない。辛いのは自分だけじゃないという気持ちになる。あと、大事なのはここで知り得たことは外で言わないというルールだ。
— たかまつなな/時事YouTuber (@nanatakamatsu) September 28, 2020
元プロ野球選手•清原和博さん、俳優•高知東生さん、元 NHKアナウンサー•塚本堅一さん、元NHKのうたのお兄さん•杉田あきひろさんがいらっしゃった。今まで話せなかったことを気づけば話した。みんな生きづらさをもっている。自分だけじゃない。話すだけで楽になる。心理的安全が確保された空間だ。
— たかまつなな/時事YouTuber (@nanatakamatsu) September 28, 2020
芸能関係者だけの秘密だから話せた。著名人特有のプレッシャー、好き放題ネットや週刊誌に書かれるのが当たり前、人に利用されるのは日常茶飯事。この辛さを分かり合えるのは、同業者だけだと思う。芸能界の自助グループを作りたい。色んな報道を見て、自助グループに来ていたら、違ったのではと考える
— たかまつなな/時事YouTuber (@nanatakamatsu) September 28, 2020
だから、私は組織での不条理やSNSでの誹謗中傷、いじめに目を向ける。私は弱い人間だから。同じように悩む人を救いたい。今のニュースに飛びつくだけではなく、そこにどんな心の動きがあるのか。それを捉えるのもジャーナリストの役割だし、弱さを認められたジャーナリストは強いと最近考えている
— たかまつなな/時事YouTuber (@nanatakamatsu) September 28, 2020
『私は弱い人間だから。同じように悩む人を救いたい』
心から支持せずにはいられないお話です。
一人で背負わないで
生まれや育ち、経済状況、さらには『どれほど目の前で明るく振る舞っているか』に関わらず…
他者の苦悩を、自分の物差しで完璧に推し量ることなどできません。
先に謝っておきますごめんなさい。
偏見なんですが、たかまつさんくらいのご家庭だとそんな悩みも無いんだと思ってました。発信していただいてありがとうございます。
男女年齢出身問わず誰もが皆こうなる可能性はあるんですよね。— yoshimi (@yoshimio2) September 29, 2020
人に見られる仕事が芸能人、自分で選んだ仕事とはいえ、ある時、自分じゃない自分を演じていることに気づくと本来の自分との乖離に苦しむ人もいるはず…そんな気持ちを共有できる場所は芸能人じゃなくても必要だと考えます。
— ilovedog🌹 (@ilovedog819) September 28, 2020
微かなSOSも見逃さない社会の実現に向けて…
引き続き、何ができるかを模索し続けていかなければなりませんね。
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みんなの反応
●つらかったでしょうね。自覚されないうちに自分を追い詰め始め悪循環に陥ってしまわれたということでしょうか。気がつくことができてよかった。逃れる道筋を指し示してくださる方と出会えてよかった。ななさんはすばらしい方です。自信を持って自分のペースで歩んでください
●心身が弱ってるときは、病院にいくことも、人に相談することもできなくなるんですよね。また余力をふりしぼってSOSを発信できたとしても、本当のところは伝えられなかったり、伝わらなかったりします
●そして医者探すとなっても精神科というのは大忙しで予約するなら2ヶ月後と言われる…いのちの電話も間違ってないけど時に残酷な案内をしてしまっている
●他人と比較すると情けなくて消えたくなる。ガンガン進んでいく上司と2人の営業所で。何故できないんだ?とか、簡単だからやってみな。とか、言われても体が強張り動けなくなる。辛いことを打ち明けたら立ち止まって考えてくれました。まずは家族に、勇気を出して会社の仲間に相談して楽になりました
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