「貧困家庭が抱える問題」を巡って…
鴻巣麻里香@まかないこども食堂たべまな店主【ミネルヴァ書房『ソーシャルアクション!』好評発売中】(@marikakonosu)さんは、こんなツイートを投稿しました。
「お金がなくて困っている」という家庭を訪問するとモノで溢れていて特に子どものおもちゃ(特撮系アイテムやゲーム機)が山ほどあったりする。これは単なる無計画な散財ではなく「子どもに説明しNOと言う」や「必要なものとそうでないものを仕分ける」エネルギーが欠乏しているから。それこそが貧困→
— 鴻巣麻里香@まかないこども食堂たべまな店主【ミネルヴァ書房『ソーシャルアクション!』好評発売中】 (@marikakonosu) September 11, 2020
貧困は思考し判断し対話するエネルギーを奪う。そして貧困だからこそ「モノが無い・買えない」ことを強く恐れる。貧困故に「子どもに惨めな思いをさせたくない」と願い、子どもの要求にNOと言えなくなってしまう。「子どもの期待に応えられない自分」を不甲斐なく感じ、その葛藤から逃れるために→
— 鴻巣麻里香@まかないこども食堂たべまな店主【ミネルヴァ書房『ソーシャルアクション!』好評発売中】 (@marikakonosu) September 11, 2020
子どもにモノを買い与えてしまう。
「けしからん貧者」の内側には、貧困故の複雑な葛藤がある。ここに書いたのはただの一例。だから「けしからん」ように見えても、その怒りや嘲りを文字にする前に、一寸「私には分からない何かがあるのかもしれないな」と指を止めてみてほしい。
— 鴻巣麻里香@まかないこども食堂たべまな店主【ミネルヴァ書房『ソーシャルアクション!』好評発売中】 (@marikakonosu) September 11, 2020
「貧困は思考し判断し対話するエネルギーを奪う」
なんとも考えさせられるお話です。
負のスパイラル
なればこそ、周囲からの『ただただ節制しろ』というアドバイスは…
無力どころか、心を削ぐことにも繋がりえます。
特撮系アイテムってだいぶ乱暴にまとめちゃったけど、次々と新型が出てどんどん欲しくなる光ったり音が出るプラスチックアイテム全般のこと。主に日曜朝宣伝されるアレ。次々新しいものが出して際限なく子どもの「欲しい」と親の「買ってあげなきゃ可哀想」を刺激するんだよね…
— 鴻巣麻里香@まかないこども食堂たべまな店主【ミネルヴァ書房『ソーシャルアクション!』好評発売中】 (@marikakonosu) September 11, 2020
おもちゃだけでなく服の場合も。「みんな持ってるんじゃないか」という焦りの上に「他の子と比べることができる」が乗っかる感じ。
— 鴻巣麻里香@まかないこども食堂たべまな店主【ミネルヴァ書房『ソーシャルアクション!』好評発売中】 (@marikakonosu) September 11, 2020
何事にも、『背景』が存在する。
その大前提を心に刻み理解に努めることが、支援の第一歩ですね。
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みんなの反応
●お金がないと言う人はお金を使っているからなくなる、お金をより多く持っている人は必要最低限しか使わないから貯まっていくだけ…というのを何かで見かけ、妙に納得したことがあります。限度と要不要を見極めることは難しいのかもしれませんね
●貧すれば鈍するで自分も貧しいときほど部屋にモノが沢山あった。捨てる活力が欠乏しているのもあるけど、資金力がないと欠乏が怖い&買い直しができない&アウトソースできない(部屋の中が唯一の生活インフラ)なのでモノが増えていく
●貧困家庭に限らないが、多忙や疲れで子どもに時間と愛情をかけられないと、お金やモノで埋め合わせたくなるのはよく理解できる
深く考えさせられるお話に、他のユーザーたちからも大きな反響が寄せられていました。