茶色い毛並に白い模様のオジロジカ。私たちが見慣れている鹿の外見とはかけ離れた小鹿が1匹、誕生しました。
[ada]
真綿のように真っ白な顔、ピンクの鼻、青い瞳、まだら模様の体…。
まるで童話に登場しそうな美しい容姿ですが、その「普通ではない」外見から、生後2週間も経たないうちに母親から捨てられてしまいます。
それもそのはず、真っ白な部分があっては、外敵に狙われやすく、野生として生きるなかで身を守ることが難しいのです。
ピンクの鼻も、一般的な鹿の鼻が黒であるのに対し、日光の影響を受けやすくなってしまいます。
自然環境において「生きにくい」容姿を生まれ持ったゆえ、それを察知したのであろう母親から育児放棄されてしまったのでしょう…。
この小鹿に温かな手を差し伸べ、親代わりとなったのが、農場主であるパウエルさんでした。
「ドラゴン」と名付けてもらったこの小鹿は、パウエルさんの自宅内で育てられるように。哺乳瓶でミルクをもらいながら、たくさんの愛情を受けて、日々すくすくと育っていきました。
そして今では、美しく成長し、元気にぴょんぴょんと飛び跳ねまわっています。
パウエルさんの農園では、2012年から観光客を受け入れて自然や動物たちと触れ合う体験学習を実施しており、間もなくドラゴンも、ここに参加することになるそうです。
実の母親に見捨てられてしまうという、悲しい過去を背負ったドラゴンでしたが、もうさみしくはありません。これからはその美しい姿で、農園の人気者になるに違いありません(*´ェ`*)
(参照 grindtv.com)