今は亡きご自身のお母さんとの「ある思い出」を巡って…
俳優の高知東生(@noborutakachi)さんは、こんなつぶやきを投稿しました。
俺が17歳の時に母親は自殺した。その日、寮生活をしていた俺に突然会いに来て「進路を今決めろ」と言い、別れ際に「ねぇ、私綺麗かな?」と聞いてきた。「実の息子に何言ってんや!気色悪い。もう門限だから行くぞ」と言って車から降りると、母親は泣きながら笑っていた。それが最後の会話になった。
— 高知東生 (@noborutakachi) July 19, 2020
その日から俺は「なんであの時『綺麗やぞ、お袋』と言ってやらなかったのか?」「言ってたら死ななかったのか?」と苦しむことになった。喪失感、怒りや悲しみ、様々な感情をどう吐き出していいかわからず、俺はどんどん荒れていき喧嘩ばかりするようになった。今も最後の一言への後悔は消えていない
— 高知東生 (@noborutakachi) July 19, 2020
家族や身近な人の自死に出会うと、そのことを昇華するには時間がかかる。当時の俺は「困ったことがあったら何でも言ってくれ」と友人知人から言われるのが辛くて仕方がなかった。「だったらお前お袋返してくれるのか?」そう言いたかった。「おう!ありがとうな」と平気な顔で答え自分の気持ちを隠した
— 高知東生 (@noborutakachi) July 19, 2020
今思えばあの時、一人で充分に泣いたり、嘆いたり出来る時間があったら良かったと思う。寮生活で、親戚に預けられていた俺には居場所がなくそれができなかった。
最近、有名人の自殺が続き悲しくて仕方がない。ショックを受けている仲間と話しているうちに自分の過去の想いも噴き出してきた。— 高知東生 (@noborutakachi) July 19, 2020
自殺を受け入れることは本当に辛い。「こうすればよかった」と後悔が残り「なんで相談してくれなかったんだ!」と悔しさも湧く。受け入れていくプロセスも人それぞれだと思う。嘆きや悲しむ人に自分の良かれと思う励ましを押し付けないで欲しいなと俺は思う。悲しみは簡単に癒えない。俺もやっと少し。
— 高知東生 (@noborutakachi) July 19, 2020
『悲しみは簡単に癒えない』
大変重みのある言葉です。
負の連鎖
残された誰かの力になりたいと思うのなら…
必要なときに「ただ寄り添う」しか、方法はありません。
自分の父も自死しました…最後のシーンって何年経っても覚えてるもんですよね…もう一度会えるなら(なんで死んだの)?言いたいです…
— 申年サムライ (@nE33ZEstYlGGNNv) July 19, 2020
ホントに苦しい悩みは重すぎて、人に話すことさえ憚られますね。
話せばラクになると言うけれど、同じ重さを相手に強いてしまうようで、話すことができません。辛いですよね。話せなかった人も話せてもらえなかった人も。— 🍀Kayさん/stand up!🍀 (@kay_stand_up1) July 19, 2020
自ら命を絶つ人も、それによって悲しむ人も、これ以上生まれないような世の中になっていくことを願うばかりです。
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みんなの反応
●大切な人を亡くすのはやりきれませんよね。私は彼氏の自死を経験しました。まさかそんな事があるなんて思わないから最期の会話も覚えていません。変わった様子もなく遺書も何もなくてどうして亡くなったのか今でもわかりません。どうして、どうして、どうして… は何年経っても消えることがありません
●こういうのを見ると、自殺は辞めようと思いとどまれるわ。社会との繋がりがある限り、親族がいる限り、必ず誰かの心に一生の後悔を残すことになるから…
●誰かがいなくなるダメージはずっと続く。ずっとずっと苦しいままだよ。それは親じゃなくても。大切と思う分だけ
胸が痛むお話に、他のユーザーたちからも大きな反響が寄せられていました。