とある家の玄関に、ひどく衰弱した2匹の子猫が保護されました。
見た所、そこに暮らす男性が、よく猫のコロニーにご飯をあげていたため…
彼のことを信頼していた母猫が、養いきれない我が子を置いていったようです。
しかし残念なことに…その夜、1匹が息を引き取ってしまいます。
ただ独り生き残ったプリンスもまた、かろうじて生きているという状態でした。
死の淵
その後、プリンスを里親として引き取ったカットさんは当時の状況をこう語ります。
それに、両目は深刻な感染症に侵されており、眼球が破裂しかけていたんです。
プリンスは、他にも様々な健康上の問題を抱えていました。
肺炎を患っていたせいで呼吸に苦労しており…
鼻も目も利かないため、食べ物の位置がわからず、食事にも不自由していたそう。
繰り返し動物病院に通い、生死の境をさ迷うこともありました。
カットさんは、いつか彼が死んでしまうのではないかと気が気ではなかったといいます。
それでも決して諦めず、精いっぱいの看病を続けるうち…
やがてプリンスも、自力で水を飲む方法や、おもちゃでの遊び方を覚えていきます。
何度も死の淵を経験したプリンスですが、身体が大きくなるにつれて状態が良くなっていきました。
日を追うごとに嗅覚も戻り目の曇りも取れて、子猫らしいやんちゃな性格を覗かせるように。
救助からわずか1ヶ月のうちに、彼の運命は180度転換しました。
毎分、毎時間、毎日、毎週が戦いの連続でしたね。
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幸運が舞い降りる
すっかり大きく健康になったプリンスには、素敵な飼い主との出会いが待っていました。
里親の元から引き取られて行った彼は、ティリオンと名を変えてインドア生活を満喫。
新居では、兄弟分の猫・トビーとも仲良くしているそうです。
長く辛い闘病生活を、見事に乗り切ってみせたプリンス。
その健闘に見合うほどの幸せが、これからの彼の一生を彩ってくれることを祈ります。