昨今問題視されている、「障害者を乗車拒否するタクシー」の存在。
その『知られざる裏事情』について…自身も車椅子ユーザーである垣内俊哉@ミライロ(@ToshiyaKakiuchi)さんは、次のようなお話を投稿しました。
障害者手帳を持っている人は、タクシー料金が1割引です。割引分の全額ないし半額の負担は、多くの会社が運転手に求めています。乗車拒否が無くならない根本的な理由です。
「障割(障害者割引の略)でお願いします」「わかりましたぁ!」なんて明るく返された日には、いつも申し訳なくなります。。。 https://t.co/Spu8v1RZ81
— 垣内俊哉@ミライロ (@ToshiyaKakiuchi) 2020年1月27日
他に飛行機、鉄道、バス、フェリーも障害者割引分の負担は、国や自治体でなく企業側です。つまり、企業にとって障害者は「単価が低い客」にならざるを得ない。
それでも、障害者割引制度を作ったり、バリアフリー化に投資したり、ユニバーサルマナー検定を取得したり、日本には尊い企業が多いんです!
— 垣内俊哉@ミライロ (@ToshiyaKakiuchi) 2020年1月27日
『割引分は運転手や企業に請求』!?(((;゚Д゚)))
それでは、乗車を断りたくなってしまうのも当然です…!
日常生活に必要な移動手段
さらに垣内さんは、こう続けています。
障害者割引について、タクシー会社の経営者の方から話を伺いました。6年前、改正タクシー特措法の付帯決議に「乗務員負担を無くす」と明記されたそうです。
今も運転手が負担している場合は、その会社に問題があります。とはいえ、企業が負担するのも酷な話です。納税しがいのある国に変えなければ!
— 垣内俊哉@ミライロ (@ToshiyaKakiuchi) 2020年1月27日
一人の運転手さんが言ってました。「JRさんも飛行機の会社さんもやってるでしょ?会社にとっては負担ですけど、タクシーも皆さんの大切な移動手段ですからね」と。涙が出そうでした。
障害者手帳を出すのが申し訳ないという思いだけじゃなく、それぞれの会社さんへの感謝が一段と強くなりました!!— 垣内俊哉@ミライロ (@ToshiyaKakiuchi) 2020年1月28日
また一方で、こんな意見も…
これ、会社負担にすると割引行為になって税務署的にはアウトなんですよね。
避けるためには相手の氏名と障害者番号記録しなきゃならないけど個人情報だと総務省から怒られる。
知り合いの会社は会社負担にしてるけど税務署に指摘されたら脱税扱いにされるから八方塞がりと嘆いてました。— 二十一 (@yutakaenatu) 2020年1月28日
社会を取り巻く様々な決まりが、人々の善意でかろうじて成り立っているシステムすらも追い詰めている現状。
その解決には、国を上げての抜本的な改革が必要不可欠です。
どうか今回の呟きが拡散されることによって…明るい未来への糸口が見つかるよう、心から祈らずにはいられません。
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みんなの反応
●介護タクシー、福祉タクシーの場合は障割率が高いです。日によっては全員障割ってこともあります。しかも個人事業主が多く全部自腹。売り上げから持ち出しです。まあ業態柄「わかりましたぁ!」と言うてます
●これもまた障害者福祉業界の問題なんだと思いますが、これを知ったことによって私自身がタクシーという選択肢を選びづらくなったのも事実です。普段は自転車、バス、電車移動してますがどうしてものときもあったりして(障害者手帳も持っているし、市からのタクシーチケットもあるのに…苦笑)
●私も数ヶ月前、タクシーで障害者割引を拒否られたことがありました。割引分が運転手負担なら、分からなくもない。制度の見直しが必要です
深く考えさせられるお話に、他のユーザーたちからも大きな反響が寄せられていました。