FUJIWARA, Mamoru (@ma_mol)さんが以前、中学生の職場体験を受け入れたときのこと。
ひとり、とても印象的な生徒さんがいたそうで…
中学の職場体験できた子の中にデザイナー志望という子がいた。ざくっと印刷の工程を教えてイラストレータのさわりの部分を教え、翌日は自分の名刺を作るというプログラムだったんだけど、10数年で合計で30人くらい受け入れた内でその子だけ印刷機や製版設備のスケッチをしていた
— FUJIWARA, Mamoru (@ma_mol) 2020年1月26日
あらかじめプログラムは中学に伝えていたので名刺を作るということは知っていたのだけど、その子は手書きでラフを描いてきていた。他の子はだいたい雛形に文字を打つだけ。
聞けば美大に進みデザイナーを目指したい と。
それならばと他の子にはしなかった出来上がった名刺の「ダメ出し」をした— FUJIWARA, Mamoru (@ma_mol) 2020年1月26日
ヤな大人の出る杭は初めに打っとけみたいな雰囲気になるかと思ったけど、その子はこちらの言葉をキレイに吸収してブラッシュアップしてゆく。
あと数箇所手を入れたら売り物になるというところで時間切れ
— FUJIWARA, Mamoru (@ma_mol) 2020年1月26日
納得いかない悔しそうな顔を覚えている。
その子がすごかったのはダメ出しの意味を理解していたこと。
これは自分がその歳の時には考えられない。自分の枠の中で妥協して人の意を受け入れられなかったはずだ。「前もっていってくれたら時間と機械あけとくからおいでよ」
と言うと
「明日きます」と
— FUJIWARA, Mamoru (@ma_mol) 2020年1月26日
彼女は翌日約束の時間にやってきて名刺を完成させた。断截した名刺を箱に入れて渡した時の表情は今まで出会った中で最も輝いていた一人だ。
しばらくして職場体験の令状が届いた。簡素な文が良かった。だいたいみんな冗長な定型文なんだよね
— FUJIWARA, Mamoru (@ma_mol) 2020年1月26日
素晴らしい情熱と才能に溢れた若者。
応援したくなる気持ちもわかります!
その後
さらに、この出来事には後日談があったそうで…
またしばらくして今度はその子の担任の先生が訪れ、休みがちだったその子は職場体験以来皆勤だと伝えてくれた。
そして、高校卒業後美大へ進みデザイナーとして働くという目標を達成したと知らせが来た
— FUJIWARA, Mamoru (@ma_mol) 2020年1月26日
今は物理的なスペースがなくなってしまい職場体験の受け入れをやめてしまったのだけど、やっていてよかったと思う
— FUJIWARA, Mamoru (@ma_mol) 2020年1月26日
FUJIWARAさんの親切がもたらした、夢を叶えるための大きな一歩。
素敵な出会いへ、改めて拍手を送らずにはいられませんね(*´∀`*)
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みんなの反応
●すばらしい!そうゆう真面目に夢に向かって取り組んでいる子って、若い頃はその真面目さを理解してもらいにくいんですよね。同じレベルで努力している人と結びつけばすごく強くなれるから、そのまま頑張ってほしい!
●まあ、実際商業印刷のデザイナーはやりたい事と実際やってる事のギャップに苦しみますし、「作業」じみてるときや、こだわりが伝わらなかったり色々ですしね。リアルに沿ってちゃんと教えてあげたのが良かったんだろうなあ。そういう話は嬉しいもんですね
●学校の先生のその後のフォローも、かなりナイスだと思いました!
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