動物保護団体「Broken Tail Rescue」で里親ボランティアをしているヘザーさんのもとに、1本の連絡が入ります。
聞けば、「野良猫のコロニーで生まれた子猫たちの世話をしてもらえないか」とのこと。
快く引き受けた彼女でしたが…後に、その内の一匹を見て驚きました。
生後5週間にもかかわらず、ピル・バグと名づけられた子の体重は、たったの226gしかなかったのです。
ほかの兄弟たちの半分くらいの大きさしかなくて…
子猫というよりは、小さなリスのようでした。
ミニサイズの子猫
小さいながらも活動的だったピル・バグは、トイレの使い方もすぐに覚えてくれたといいます。
しかし数日後、突然体調が悪化。
「死んでしまうのではないか」という不安が、ヘザーさんの脳裏をよぎりました。
それでも彼女は諦めず、1時間ごとにシリングでご飯を与え、しっかりと水分補給をさせるなど…
たっぷりの愛情を込めたケアを続けます。
その結果…
彼の体重は徐々に増えて、次第に容態も安定していきました!
ピル・バグの成長速度はとてもゆっくりな上…
足が短くて曲がっているため、思うように動かすことができない様子。
とても小柄なので、太り過ぎないように摂取カロリーに注意しなければなりません。
足のために理学療法もはじめました。
そんな困難を抱えつつも、彼はふつうの子猫と同じように、遊び心いっぱいです。
わたしの肩の上に乗って髪の毛をおもちゃにして遊んだり、主人のひげにぶら下がって、じゃれつくのが大好き。
家具に飛び乗ったりすることはできませんが、自分の体の状態にうまく順応していますよ。
食欲も旺盛で、ご飯の時間になると、お皿に飛び込む勢いで走ってくるのだそう(*´艸`*)
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障害にも負けず
やがて生後4カ月半になり、ピル・バグの体重はようやく900gになりました。
まだまだ体は小さいものの…今となってはそれもまた、可愛らしい個性の一つです。
里親ママの献身的な看護のおかげで、一命を取りとめた子猫。
彼の将来に素晴らしい未来が待っているよう、願わずにはいられません。