ある日、米ワシントン州のとあるアートスタジオで見つかった2匹の子猫。
どうやら妊娠した猫が、油絵の下で子猫を産んで置き去りにしてしまったようです。
スタジオのオーナーは、すぐに保護団体「Kitten Lady」のハンナさんに協力を要請しました。
私たちが到着した時、彼らは生後4時間ほどだったんです。
身体は濡れたままで、氷のように冷えて硬くなっていて…
死んでいるかと思うほどでした。
小さなファイター
施設に連れて帰って1時間ほど処置を施すと、少しずつ回復の兆しが見え始めます。
彼らは母猫のミルクを1滴ももらっておらず、本当にひどい状態でした。
身体が冷え切っていたため、その日の夜、子猫たちは保育器の中で過ごすことになりました。
ハンナさんはまだミルクの飲み方もわからない2匹のために、数時間おきにチューブでご飯を与えます。
子猫用ミルクを薄め、消化を助けるサプリメントを入れた特別なご飯のおかげもあってか、幸い体重も増え始めたのだとか。
その後、残念ながら妹猫は命を落としてしまいましたが…
お兄ちゃん猫・バッジャーは戦い続けました。
やがて生後10日を迎えると、彼の体重は2倍に。
小さなファイターの姿に、ハンナさんは夢中になってしまったと言います。
彼はとても頑張っていますが、遅咲きタイプみたい。
しかし、焦る必要はありません。
ゆっくり、着実にレースを進める人が最後に勝つんです。
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家族ができた
たくましく成長したバッジャーは、その後生涯のお家へと旅立って行きました。
たくさんの困難を乗り越えた彼に、これからたくさんの幸せが訪れることを願ってやみません。
(参照:LoveMeow)