野良猫の去勢・避妊処置を行う活動を行っていたウィルさんは、路上をさ迷っていた1匹の子猫と出会いました。
ジョルジオと名付けられたその子猫は、野生の本能が強くなかなか人間に心を開いてくれません。
彼にも去勢手術を施すために、ウィルさんは捕獲用のトラップを仕掛けます。
そこで、もうしばらく様子を見てみるため、再び野良に返したんです。
心を開くまで
それから数週間、ウィルさんはジョルジオを監察しつつご飯を与えていました。
すると…徐々にではあるものの、警戒心も解けていきます。
というよりも、毎日のおいしいご飯を楽しみにしていたようです(笑)
身体をぽんぽんと触らせてくれることも何度かありました。
ようやく人に慣れてきた彼のため、ウィルさんは里親探しを開始しました。
里親のもとで、飼い猫としての暮らしを試してみたらいいのではと。
まもなくして、数前年に飼い猫を病気で亡くしたという家族から、彼を引き取りたいとの申し出が。
それを承諾してから、およそ3週間後…
ウィルさんのもとに、続けて嬉しい知らせが届きます。
件の家族が、なんと「彼をそのまま飼い猫として育てたい」と言ってきたのです。
「Foster Fail(里親の失敗)」なんて呼ぶ場合もありますが…
私は、素晴らしいことだと思うんです。
関連:保護されたものの、独りになるのを極端に嫌がる子猫。もしかして、はぐれた兄弟を恋しがっているのではと、探してみたところ…!
すっかり馴染んだ
飼い主の膝の上でお昼寝したり、羽根のおもちゃを追いかけまわしたり…
すっかり飼い猫としての暮らしを満喫しているジョルジオ。
助けを求めている猫を救うことが出来る上に、自分と合うかどうかを確かめることも可能なんです。
愛想のない彼の警戒心を解いて、最高の居場所を見つけてあげたウィルさん。
その献身的な保護活動に、大きな拍手を送ります。