保護団体のもとに連れてこられた子猫の兄妹、スタンとドリス。
とても妹思いだった兄のスタンは、不安がるドリスの傍を離れようとしませんでした。
2匹ともひどく痩せ細っており、風邪や栄養失調に苦しんでいたため…
少しでも早く安定した生活を送れるよう、里親へと預けられることになります。
悲しい別れ
保護団体の創設者であるアンバーさんは、当時のことを振り返りました。
彼は、ドリスのことを本当に大切に思っていたんです。
自分自身も衰弱しているにもかかわらず、スタンは妹の無事を第一に考えていました。
しかし、そんな兄の想いもむなしく、ドリスの体調は悪化し続け…
懸命な治療を施したものの、残念ながらこの世を去ってしまいます。
かけがえのない、たった1匹の家族との別れ。
里親は、彼の孤独を少しでも紛らわそうと、ずっと寄り添ってあげていたそうです。
その1週間後。
同じ保護団体のもとに、一回り大きな子猫のラバーンがやってきました。
スタンと出会ったラバーンは、まるで彼が深く傷ついていることを察したかのように、優しく穏やかに接したといいます。
スタンが癒しを求めていることを理解して、力になろうとしていたんです。
すぐに仲良くなったスタンとラバーン。
一緒に遊んだり、寄り添って昼寝をしたりするうち…
やがて、スタンは妹にそうしていたように、ラバーンの身体を抱きしめるように。
彼らが強い絆で結ばれるのに、長い時間はかかりませんでした(*´∀`*)
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ずっと一緒に
すっかり落ち着いた表情を見せるようになったスタン。
家族を失った悲しみは、たとえ消えることはなくとも、ラバーンの傍で少しずつ癒えていくでしょう。
仲良しの2匹がいつまでも一緒に居られるよう、心から祈ります。