動物病院で助手として働いていたエレンさんのもとに、3匹の子猫が連れてこられました。
内の1匹であるエイモスと名づけられた子猫は…
止まらない発作に苦しんでいたそうです。
先の見えない闘い
レントゲンなどの検査を受けても、原因は一切わかりません。
頭部に外傷を負っていた可能性もあるかと思ったんですが、それも見つかりません。
このまま、何もしてあげられないかもしれない…。
そんな空気も漂い始めるなか、エレンさんは決して諦めることなく周囲の人々を説得し、エイモスを救うための体制を整えます。
なにせ、誤嚥性の肺炎になってしまう可能性もあるので、とにかく気をつけましたね。
毎時間ごとに体調を確認し、食事も欠かさず、彼が最高のコンディションを維持できるように努めました。
ところが…懸命な看護も虚しく、なかなか改善の兆候は見られません。
自分の努力はまったく無駄なものではないか。
エレンさんの脳裏にも、そんな考えがよぎります。
しかしある日、いつものようにご飯を与えようとエレンさんが近づくと
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エイモスが、自ら進んで口をつけようとしたそうです。
それは、彼らにとって本当に大きな一歩でした。
発作などの症状は、まだなくなりませんでしたが…
それでも、彼の状態が日に日に良くなっていくのには、驚かされましたね。
週末で職場から離れるときにも、エイモスを連れ帰って、四六時中のケアを続けたエレンさん。
生後2週間が経つころには、まぶたも開いて、歩き方も覚えたといいます。
のどを鳴らしてリラックスするようにもなったし、食欲も旺盛ですよ。
他の兄弟と変わらぬ子猫らしい仕草を見せ始めたエイモスに、エレンさんも一安心。
そして、生後4週間を迎える頃には…
すっかり元気な状態になったのだとか(*´∀`*)
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諦めないということ
エレンさんは語ります。
何が発作の原因だったのかも判明していません。
それでも、彼はちゃんと、猫として生きています。
走って、遊んで、器からご飯を食べて、トイレの使い方も覚えました。
抱っこのおねだりをしたと思ったら、そのまま甘えてくることもあります。
この3ヶ月後、危機的状況を逃れたエイモスは、無事に「生涯のお家」を見つけることができたそう。
子猫を助けるために全力を尽くしたエレンさんの信念に、大きな拍手を送ります。