とある酷暑の日。
アニマルレスキューとして働いていたテレサさんは、子猫が助けを求めて鳴いている声を耳にします。
のちに、バートと名付けられる彼は独りぼっちで…
照りつける太陽の暑さに悲鳴を上げながら、路上をさ迷っていたんだそう。
テレサさんはバートを救助したのち、里親としてボランティア活動を行っているニッキさんに、そのお世話を託しました。
快適な暮らし
ニッキさんは、お世話を引き受けた当時のことを振り返ります。
でも、だからといって見捨てられなくて。
目に感染症を患い、ひどく痩せ細っていたバートは…
よほどお腹を空かせていたのか、ニッキさんが差し出した食事を、ものすごい勢いで食べ始めたんだそう。
涼しい屋内、手厚いケア、そしてたっぷりの食事。
そんな快適な暮らしをバートが受け入れるまで、1日もかかりませんでした。
たくさんの愛情を注いでくれるニッキさんにもすぐに懐き、甘えるようになったんだとか(*´∀`*)
それから数日と経たず、彼の状態は快方へと向かいます。
目もキレイになり、体重も増えて、生来のエネルギッシュで遊び好きな性格が開花したバート。
健康を取り戻した喜びを全身で表現するかのように、四六時中跳ね回っていたんだそう。
バートは特に耐えられなかったでしょう。
甘えん坊で、本当に可愛い子猫です。
起きている間はほとんど休みなく遊びまわっている彼ですが…
眠る時は、ニッキさんに寄り添うのがお決まりでした。
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どうか幸せに
それでも…別れの時はやってきます。
それができたらいいな、と思うこともあるんですけど…
でも、できないんです。
やがて立派な大人のネコに成長したバートは、新たな家族のもとへ旅立っていきました。
でも同時に、彼の里親になれてよかったとも思うんですよ。
彼が新しい家で、元気に過ごしていってくれることを願います。
すべては彼のさらなる幸せのため、そして自分の助けを必要とする他の子猫のため。
ニッキさんの揺るがぬ信念と大きな優しさに、心から敬意を表します。