野良猫のTNR活動*を行なっているリンゼイさんが、自身の管理する地域で出会った1匹のオス猫。
TNR=野良猫が増えないよう保護し、去勢・避妊手術をして、また元の場所に戻す活動。
とても賢くなかなか捕まえることが出来なかった彼は、急に体調を崩してしまい…
ある日、まるで助けを求めるかのように、罠を仕掛けたケージへ自ら歩み寄って来たそうです。
獣医のもとへ連れていくと、すぐさま治療が始まります。
喧嘩の傷やノミ、ひどい関節炎、皮膚病と耳の感染症…
レントゲン写真には、彼が経験してきた過酷な生活のすべてが表れていました。
壮絶な人生
クリニックではもう安楽死させた方がいいと言われましたが…
彼の瞳の中に、まだ生きる力が残っているのが見えたんです。
リンゼイさんは一縷の望みをかけて自宅に連れ帰り、彼の回復を待つことに決めました。
その後、数週間にわたって治療が続けられ…
元気を取り戻していくにつれて、ミスター・ビーも彼女に心を開き始めます。
まるで私が彼を助けていることがわかっているみたい。
2人の距離を縮めるのに、「木のスプーン」も役に立ったんだとか。
とっても気持ち良さそうでした!
それから数ヶ月後
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そこには順調に回復を遂げ、家の中でくつろぐミスター・ビーの姿が!
回復するまでの間に、何人もの獣医から安楽死を勧められたという彼は…
それでも諦めず、生き抜いたのです。
ともに戦ったリンゼイさんも、感慨をもって語ります。
初めて、全てが上手くいくと感じたんです。
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老兵の休息
10年以上一人ぼっちで行きてきたミスター・ビーは、ようやく安らぎを得ることができました。
その生命力に、改めて敬意を表さずにはいられません。
やがて「生涯の家」へと引き取られていった彼は…
今日もふかふかのブランケットの上で、飼い猫としての生活を楽しんでいることでしょう(*´∀`*)