2016年6月、中国のゴビ砂漠で開催されたで155マイル(約250キロ)のクロスカントリー。
101人の選手で争っていたレース2日目、オーストラリア人のディオン・レナードさんの隣に、突如1匹の野良犬が現れました。
レナードさんを見上げながら同じくスタートラインに立っていたその犬は、彼が出発すると同時にスタート!
そして、そのままレナードさんの側を一緒に走り始めます。
自分と同じペースでは、この犬は長くはもたないだろうな…。
そんな考えと裏腹に…
野良犬はなんと、23キロもの道のりを一緒に完走したのです!
さらに、その日のレースが終わった後も…
野良犬はキャンプで休んでいたレナードさんのもとにふらりとやって来て、彼の側で横になり、休み始めました。
突如現れた相棒。
レナードさんは犬をゴビと名付け、翌日からもレースを共にすることに決めます。
レース3日目。
その日もゴビは、42キロ近くもある過酷な道のりをレナードさんと一緒に走り続けました。
その後、4日目と5日目は悪天候に見舞われたため参加することはできませんでしたが…
主催者の車で到着地点まで連れていってもらい、レナードさんを出迎えます。
そして最終日の6日目
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レースに復帰したゴビは、ついにレナードさんと一緒にゴールしました!
実はレナードさんと出会う前の1日目から、別のランナーたちと走っていたというゴビ。
走破した距離のトータルは、125キロ以上にものぼると推測されています。
そして…
レナードさんは、ゴビを自国へ連れて帰る事に決めました。
ゴビは僕を生涯の相棒として選んでくれたんだ。
だからこそ、僕もその思いに報いることができるよう、やれるだけのことをやろうと思う。
ともに偉業を成し遂げた2人。
過酷なレースの中で結ばれた彼らの絆は、永遠に続くことでしょう。