ラブラドール・レトリバーのフェリックスは、生まれながら「口唇口蓋裂」という症状を患っていました。
飼い主であるジェイミーさんは、彼と出会った当時のことを、以下のように振り返ります。
動物救助として働いていた私は、ブリーダーの方から「生まれたばかりの子犬が危険な状態だ」という連絡を受けて、現場に向かったんです。
運命を乗り越えて
赤ちゃんのフェリックスは、唇や口蓋が割れてしまっているせいで、上手にお母さんからミルクをもらうことが出来ずにいました。
加えて誤嚥性肺炎を引き起こしており、その命は、まさに風前の灯火だったといいます。
それでもフェリックスを引き取ったジェイミーさんは諦めず、チューブを使って彼にご飯を食べさせてあげました。
すると7週間ほど経つ頃には、肺炎もすっかり改善。
その他の健康上の問題も、献身的な看護によってクリアしていき…
生後14か月ほどで、美しい毛並みの大人の犬へと成長を遂げます。
やがて、フェリックスは口唇裂を修復するための手術を受け…
健常な犬と同じように、ご飯を食べたり飲んだりできるところまで回復したとのこと。
食事のあとにそれを綺麗にしてあげる必要があったんです。
彼にとっても、たいへんだったと思います。
手術後、川で思いっきり遊べるほどまで元気になったフェリックスは…
生まれて初めての水遊びに、顔中を濡らして、全身で回復の喜びを表現しました。
思いやりに満ちた飼い主さんと出会えたのは、フェリックスにとって最大の幸運といえるでしょう。
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たくましく生きる
自分の健康の問題も、あんまり気にしていないみたい。
遊ぶのも大好きで、ボールを投げて取ってくる遊びなら、たぶん一日中やっていられるでしょうね。
多くの苦難を乗り越え続けるフェリックス。
これからも、強くたくましく、そして幸せに生きていってくれることを祈ります。