バージニア州リッチモンドの動物保護シェルター「Henrico Humane Society」に保護されたとある猫の家族。
スタッフたちは、1匹の子猫の様子がおかしいことに気がつきます。
プキニと名づけられた彼女は発育不全で、ほかの兄弟たちに比べると体が小さく…
目は感染症にかかっており、足には先天性の異常を抱えていました。
プキニは兄弟たちからのけ者にされて、母乳にありつくことができなかったので…
自分でご飯が食べられるようになるまで、哺乳瓶でミルクを与える必要があったんです。
同じ境遇の先輩猫との出会い
母猫や兄弟たちの健康が順調に回復していくなか、彼女の容態だけは一向に安定しません。
看護していたスタッフでさえ、彼女が生き延びるという確信を持てなかったのだとか。
そんななか…
里親ファミリーが、先輩猫のペニーをプキニと引き合わせました。
じつはペニーも生後16ヵ月のときに咽頭麻痺を発症し…
正常に呼吸できるようにするため、咽頭形成手術を受けたんです。
似た者同士だからでしょうか。
出会った瞬間にふたりは意気投合し、ペニーがかいがいしくお世話を焼きはじめます。
やがてプキ二の身体に脊髄の奇形と視力の問題が見つかり、適切な治療法を探している間もずっと…
ペニーはそばで励まし続けたそう。
そんな優しいお姉ちゃんの存在のおかげで、彼女の健康状態は快方に向かっていきました。
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奇跡が起きた
そして現在、元気に遊べるほどに回復したプキニは…
毛布の山の上で丸くなったり、部屋の中を走り回ったり、おもちゃを追いかけたりと、忙しい毎日を過ごしています。
自らの強い意志と先輩猫の励ましによって一命を取りとめた子猫。
これからもすくすくと大きくなり、愛にあふれた生活を送っていくことでしょう。