米フィラデルフィアのアニマルシェルターへと連れてこられた子猫・クィンシー。
生後4週間ほどの幼さで骨と皮ほどに痩せ細っていた彼は、まもなく猫のための保護団体へと引き取られていったものの…
ひどい脱水症状を引き起こしていたため、刻一刻と衰弱していきました。
徹夜の看病
団体のボランティアスタッフのシャウナさんは、すぐに水分を与えますが…
それでも、クィンシーの体調は一向に良くなる気配を見せません。
それどころか、ぐったりと横たわったまま、ずっと息を切らしていたといいます。
おそらく、翌朝までは生きられないだろう…
そう考えると、とても悲しい気持ちになったのを覚えています。
その夜は、眠らずに彼の傍にいました。
しかし、翌朝…
徹夜の看病が実ったのか、クィンシーの顔には生気が戻っており、呼吸もかなり良くなっていました!!
すぐに救急病院へと搬送し、ありとあらゆる手が尽くされた結果…
それまで横たわっていた彼は、上体を起こして座れるほどまで体力を回復したんだそう。
それどころか、その6時間後には、器から食べられるようにまでなっていたんです。
ご飯が終わったあとは、抱っこの時間。
シャウナさんは、クィンシーの体を温めてあげながら、精いっぱいの愛情を注ぎ続けたといいます。
それから5日ほど経過すると、すっかり健康を取り戻し、のどを鳴らしたり、おもちゃを使って遊ぶようになったんだとか。
ここまでくれば、もう安心です。
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飼い猫としての暮らし
さらに2週間たって、クィンシーはますます猫らしく成長。
名前を呼ぶと、さらに大きくのどを鳴らして、抱っこをせがむんですよ。
やがて、大人の猫ほどに大きくなったクィンシーは、シャウナさんの元を離れ…
飼い主となってくれた方の家へと、引き取られていきました。
今ではすっかり新しい家にも慣れて、幸せに暮らしているんだそう。
餓えや寒さ、孤独に苦しむことは、もうないでしょう。
辛い思いをした分、それに見合う幸せを手に入れていって欲しいですね。