かつては石油大国として栄えたベネズエラ。
しかし、ここ数年はハイパーインフレなどによる経済の不安定を懸念し、国を離れる人の数も激増してしまっています。
そんな中で…「とある理由」から、この国に残り続けている家族がいました。
西中央の町エル・トクヨで暮らすハビエル・レイノーソさんと、そのご両親であるフアンさんとエリーさん。
彼らは、捨てられて路頭に迷った猫たちのお世話を、一手に引き受けています。
その頭数、なんと50匹以上!
街の飲料水や医療サービスなどのインフラはすでに崩壊し、住んでいる家は壁も天井もボロボロ…。
それでも、ハビエルさんたちは「動物を残して去ることはしない」と誓ったのです。
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「医者の平均月給で卵1パックがどうにか買える」といわれている状況で、彼らは自分の食事代を削ってでも、猫たちのためにお金を費やします。
この白猫のバーディーは、適切な訓練を受けていない獣医によって去勢手術を施された結果、重篤な感染症にかかってしまったそう。
一家に発見されなければ、命が危なかったかもしれません。
ピンティコスと呼ばれる灰色の毛色の兄弟。
飲み水を探してさ迷っていたところを、ハビエルさんによって保護されました。
ポピーとポピナもまた、目の感染症に罹っていましたが…
運よく残っていた目薬のおかげで、現在は回復しているとのこと。
他にも、困窮にあった多くの猫の面倒を見てきたハビエルさん一家。
その献身的な行動は…動物たち、そして同じくベネズエラに残らざるを得ない人々にとっても、一筋の希望の光となっているに違いありません。
どうか一日も早く、彼らのもとに救いの手が差し伸べられることを祈るばかりです。
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