イギリス、ウェスト・サセックスに住むヴィッキー・ケンワードさんは、大きな樫の木の下で、巣から落ちてしまったと思われるカラスのヒナを見つけました。
過去に親のいないヒナ鳥をリハビリし、野生に返した経験のあるヴィッキーさん。
ヒナに触れるのは良くないと知りつつも、一目でケガを負っているのが分かったため、どうしても放っておけなかったといいます。
自宅に連れ帰り、傷の手当てをしながらコオロギやミミズを食べさせると、ヒナは次第に元気になっていき…
ケガが完全に回復し、「これで野生に戻っても大丈夫」とヴィッキーさんが判断して家の窓を開け放つと、カラスはすぐに飛び立ちました。
ところが…
30分も経つと、「ここが僕の住み家」とでも言わんばかりに、ヒナはヴィッキーさん宅に舞い戻って来てしまったのです。
その後も、自由にウェスト・サセックスの空を飛び回ってくると、必ず自宅に帰ってくるカラス。
ヴィッキーさんは彼をフェイギンと名付け、家族の一員として認めることにしました。
家の中では、いつもヴィッキーさんの影のようにそばについているか、ヴィッキーさんの頭の上にいるというフェイギン。
ヴィッキーさんの愛犬とも、すぐに仲良しになりました。
ファーストフードのドライブスルーにもちゃっかりついてきます。
命を救ってくれたヴィッキーさんのことを、母親と思い、片時も離れたくないようです。
まるでストーカーのようです(笑)
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フェイギンは、ヴィッキーさんや愛犬の言っていることも分かる様子。
「ハロー」といえば、「ハロー」と似た声を出すのだとか。
愛らしい仕草を見せる彼の姿を、ぜひ動画でもご覧ください!
その時は、泣いてしまうと思います。
確かな絆で結ばれた2人。
種族を超えた「家族愛」に、心がほっこり温まる一幕でした。