ボスニアヘルツェゴビナの首都・サラエボの高速道路を走行していたエディナさんは、ただならぬ様子で車両の間をくぐり抜けていく1匹の野良犬を発見しました。
動物保護団体”Harmony Fund“で勤務していた彼女。放っておくことができるはずもなく、捕まえようと試みます。
車を止め、近寄ってみると怖がって逃げてしまう犬。
何とか追いつき抱きかかえると、案の定ひどい傷を負っていました。
お腹も空いていたのでしょう。
車内にあった食べ物を与えてみると、瞬く間に平らげてしまいます。
やがて、元気を取り戻した犬は…
エディナさんの方を何度も振り向きながら、どこかへ向かって歩き始めました。
その様子は、まるで「こっちに来て」と誘っているかのようです。
エディナさんは、迷わず後をついて行ってみることに。
すると…
彼女が行きついた先には、男の子と女の子、2匹の子犬が待っていたのです。
辺りを見渡すと、すぐ側に一軒家が。
どうやら野良犬だと思っていた犬は、人間に飼われているようでした。
しかし、環境は見るからに劣悪…。
十分なエサも貰えず、全く可愛がられていないことは明白です。
エディナさんが家のドアをノックしてみると、中から出てきたのは年老いた1人の男性。そして犬の話をした途端、理不尽に怒り始めました。
彼は怒っていたけれど、私だって可哀想な犬たちのために相当怒っていたわ。
エディナさんはその瞬間を振り返って語ります。
結局、逆上した男性は…
どうせ捨てるつもりだったんだ!
この言葉を決め手に、エディナさんは躊躇なく3匹の犬たちを連れて帰ることにしました。
3匹を車に乗せてやると、母犬は本当に安心した表情を見せたといいます。
子どもたちのため、自らの命を危険にさらしてまで手繰り寄せた新たな生活。
3匹の家族に、幸せな日々が訪れることを願ってやみません。
(参照 thedodo.com)