たくみ10/28 ア04b (@0taku0)さんは中学時代、一人の素晴らしい先生と出会いました。
「人間失格」の読書感想文に、「失格もなにも、こんなにもくだらない事で悩むのは、彼が人間以外の何者でもない証明だ」って書いて提出したら「いつか君が大人になったら、この感想文を読み返して答え合わせしてご覧なさい」と書いて返してくれた中学の国語の先生、お元気でいらっしゃいますか
— たくみ10/28 ア04b (@0taku0) 2018年10月17日
国語という科目を通して、子どもたちの「心」を育てる。
先生、国語の選択授業で、図書室で百人一首をしたことがありましたね。「百人一首を丸暗記して札を早く取れるようになったところで、進学にも就職にも役立たないかもしれないが、たった一つの歌を覚えていることは、君たちの人生を百倍豊かにします」と微笑んでくれたことを、いまだに覚えています
— たくみ10/28 ア04b (@0taku0) 2018年10月17日
その姿勢は、たくみさんに教職への憧れすら与えたといいます。
先生のような国語の教師になりたいと言ったら「教師の仕事は文学ではなく生活を教えることです。あなたは生活を大事にできていないからなぁ…教師ではなく学者になったほうがよろしい」と笑いましたね。結局教師には向かず学者にもなれなかったけれど、今でも先生の慧眼を思わずにはいられないです
— たくみ10/28 ア04b (@0taku0) 2018年10月17日
そして訪れた別れの日。
厳格な生徒指導担当でタチの悪い冗談には取り合わない方だったので、できの悪い生徒達からはあまり好かれておらず、卒業式の日、先生宛の寄せ書きだけ妙に空白が多くて、わたしはそれが悔しくてならなかったのですが、先生は「こういうのを余白の美と言います」とにやりと笑っていましたね
— たくみ10/28 ア04b (@0taku0) 2018年10月17日
最後までユーモアを忘れなかった先生は、その後も多くの生徒へ、大切なアドバイスを授け続けていたことでしょう
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先生、先生にとってわたしは 長い教師生活の中で通り過ぎていく無数の顔のひとつでしかなかったでしょうが わたしの一度の人生で、恩師と呼べるのはあなた一人しかいませんでした。先生、だから先生、わたしは、さほど親しくもない友人からの雑談のようなメールで、あなたの訃報を知りたくはなかった
— たくみ10/28 ア04b (@0taku0) 2018年10月17日
命とは、本当に儚いもの。
しかし残された教えは、ずっと消えぬまま残り続けるはずです。
ネットの反応
●素敵な文章のおかげで自分の恩師を思い出しました。遠い昔のあの日々はもう帰らないですが、感謝を忘れず、まっとうに生きなきゃなと思う次第です
●先生との出会いは、あなたにとってきっと必要な出会いだったのでしょうね。ご冥福をお祈りします
●たった1人の生徒でもいいから、その人生に鮮烈な記憶を残す、そんな師でありたいですね
手本とすべき大人がそばにいることは、子どもたちにとって、1番の幸福に違いありません。
多感な時期に渡された最高のコンパスを胸に、たくみさんの人生が、今後ますます豊かなものになることを願っています。