28日、日本テレビ系で放送されている人気番組「人生が変わる1分間の深イイ話」に、今年のパラリンピック水泳でも活躍した一ノ瀬メイさんが出演。
その際、右腕に障害を抱える彼女は、昨今広まりつつある「障がい」という表記に関して、「『害』がひらがななのが嫌い」と、率直な持論を展開しました。
「害やから、よくないやろ(ということ)でひらがなにするって」
「腕がないのが障害なんじゃなくて、それを持って生きくていく社会が『害』」
「私からしたら、障害は本人じゃなく社会やから、ひらがなに直して、勝手に消さんといてほしい」
「害」は、ハンディを背負った人の中ではなく、社会の中に存在するもの。
ゆえに一ノ瀬さんは、ごまかさず、現実と向き合うためにも、そのままの表記で残しておくべきだと述べました。
この意見に対して、Twitter上でも共感の声が上がっています。
一ノ瀬メイさんが、障害は自分ではなく社会にあるのに、「障害」を「障がい」と表記すると、その問題をごまかされているような感じがする。だったら「害」のままで、ちゃんとその問題に向き合う方がいいというようなことを言っていました。私も「がい」に違和感を感じていたのでとても共感できました。
— 津田明彦◯臨床心理士 (@akihiko_tsuda) 2016年11月28日
一ノ瀬メイちゃんの考え方がすごい好き
真面目でストイックで本当素敵— 山本 麻衣 (@____maaaaam___) 2016年11月28日
「善かれ」と思ってやっている行為が、相手にとってどう見えているのか。
そもそも何をもって、その行為を「善かれ」としているのか。
配慮の大きさは、同時に、両者を隔てる壁の大きさを意味します。
誰もが住みよい社会を築き上げていくためにも…原点に立ち返って、「気配り」や「思いやり」の本当の意味を振り返る必要があると感じました。