ニュージーランド・クライストチャーチにある動物保護施設に、路上をうろついていたピットブル犬のナラが保護されてきました。
ナラはひどく怯えているよう。ナラから信頼を得るため、保護施設の職員が保護檻のすぐそばで何日も座って見守っていたのですが、人を拒絶するように檻の奥から一歩も動こうとしません。
体を震わせては、低く唸るばかりでした。
なぜこうも人に怯えるのか、過去に何があったのかはわかりません…。
職員はナラが人間に心を開いてくれるように、声をかけたり、オヤツを与えたりと、いろいろな方法を試してみましたが、どれも効果がありませんでした。
そんなとき、とある職員が「自分の息子のザックをナラに引き合せたらどうか」とひらめいたのです。
行き詰まっていた職員たちは、早速このアイデアを実行に移すことに。
そして、ナラの檻の前にやってきたザックくんは・・・見事に奇跡を起こしました!
その様子は、ぜひ動画でご覧ください!
NEW ARRIVAL – This girl arrived with us a few weeks ago. She had been wandering the streets for some time and was extremely shut down and terrified. I spent her entire first & second day sitting on the floor trying to gain her trust. I took hours and hours of footage trying to catch 'the moment' that she decided to trust me. She wasn't having a bar of me, just sat at the back of the run trembling and growling. Then I bought in my secret weapon and the magic happened right before my eyes!!
❤️Christchurch Bull Breed Rescueさんの投稿 2016年3月24日
檻の前に座った職員が「ザック、こっちに来て」と呼びます。ザックくんが姿を表すや否や、ナラはそれまでずっと伏せていた首を持ち上げ興味津々に。
そしてザックくんが檻の前に座ると・・・
なんとナラは、サッと立ち上がり、しっぽを振って自ら歩み出てきたのです!
しっぽを振りながら職員の顔や手を舐めるナラ。ザックくんが檻の前にやって来る前と後では、ナラの態度や気持ちが驚くほど違うことがわかります。
ザックくんとナラが会ったのはこれが初めてだったそうで、なんとも不思議な力を感じずにはいられません。
この小さな少年のおかげで、ナラは人間に心を開くことができたのです。
そしてナラは、新しい飼い主さんが見つかるまで、ザックくんの家族と一緒に住むことに。
すると、こんなにくつろげるまで元気に!
ナラは女の子で、マフィンに目がないのだとか(笑)!
ザックくん一家のペットのピットブル犬のパパともすぐに仲良しに!
でも、大好きなのはやっぱり心の友、ザックくん!
子どもの純粋さが動物の心に届いた奇跡のように思えます。
ナラはザックくん一家と過ごしながら、人間に愛されることを知り、どんどん元気を取り戻しているはず。
新しい飼い主さんの元でも、たくさん愛されて幸せに過ごしてほしいですね!