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「自閉症の子どもが見ている世界」を再現。見るだけで、きっと考えが変わる

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コミュニケーションに困難が生じたり、こだわりが強くなったりといった症状が出る「自閉症」。

発症率は100人に0.9人と意外にも多く、またテレビ番組などでも特集されるなど認知度は広まっていますが、馴染みのない人には、なかなかその実態が掴みにくいのではないでしょうか。

 
4月2日は、そんな自閉症を世界中の人たちに理解してもらうための、国連が定めた日「世界自閉症啓発デー」でした。

そしてこのたび、自閉症の子どもに見える世界を表現した動画が、英国自閉症協会によってYouTubeに投稿され注目を集めています。

 
ショッピングセンターに買い物にきた自閉症の男の子。誰もが経験のある日常の風景は、彼の目にどのように映っているのでしょうか?

 
お母さんとの買い物は、子どもにとってはとても楽しいことでしょう。

ですが、この自閉症の男の子にとっては、入り口をくぐり抜けてすぐ、不安と恐怖の連続です。
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証明写真のフラッシュには、頭がチカチカしてしまいます。
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通りすぎた男性のジャケットも恐ろしく、いまにも襲ってきそうです。
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バルーンも、ギュッギュッとこすれる音や、カラフルな色合いが恐怖でしかありません。
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息遣いも荒くなってきた男の子。なんとか気持ちを落ち着かせようと、「1、2、3…」と指を折って数えますが…
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テレビのモニターから溢れる強烈な光が引き金となり、男の子は不安と恐怖に押しつぶされてしまいます。
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ついに、ショッピングセンターの真ん中で限界を迎えてしまうのです。
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叫び、暴れ出す男の子をお母さんが必死になだめようとしますが、恐怖でいっぱいの男の子は、そう簡単には治りません。

そんな男の子の様子を見て、周囲はただ、冷たい視線を浴びせかけます。
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「ぼくは聞き分けのない子なわけじゃない、ただ自閉症なんだ」

 
英国自閉症協会は、自閉症に対する認識をぜひ深めてほしいといいます。

「ぼくのような自閉症の人々にとって、この世界は時々恐ろしい場所にもなる。頭が爆発しそうな音が聞こえる。服を着ているだけで肌が燃えているように感じる。ほんの少しの変化でも世界が変わってしまうように感じるんだ」

動画で描かれる自閉症の男の子のように感覚が鋭ければ、たしかに世界を驚異に感じてしまうでしょう。子どもではもちろん、大人であってもきっとそれは同じはず。

どんな世界を見ているかを知るだけで、自閉症の子どもたちについて考えを改めることができます。

 
4月2〜8日までは「発達障害啓発週間」として、日本でも東京タワーや大阪城をブルーにライトアップするなどの活動が行われました。

世界中のこうした活動によって自閉症の認知度がさらに高まり、みんなが住みやすい世の中になることを願ってやみません。

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