ある日女性が見つけたのは、雨が打ち付ける道路の上で冷たく固まった子猫でした。
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まだへその緒がついた状態で、雨にびっしょりと濡れた子猫。せめて埋めてあげようと、女性は子猫に近づきました。
そして、子猫を抱き上げ、移動させようとしたところ…
なんと、まだ微かに心臓が動いているではありませんか!
「一刻も早く病院に連れて行かなくては!」女性は唯一見つかった紙袋で子猫を包み込むと、急いで病院に向かいました。
温めながら病院に連れて行ったことが幸いし、子猫は一命を取り留めました。
女性には経済的に余裕がなかったにも関わらず、子猫の顔を見ると治療費などは全く気にならなかったそうです。そして女性は、子猫を引き取ることを決意しました。
こうしてアイリスと名づけられた子猫は、女性とその息子さんに育ててもらっています。
はじめは油断できなかったアイリスの状態でしたが、ガツガツとミルクを飲み、ぴょこぴょこと耳を動かす様子を見ているうちに、「この子はきっともう大丈夫」と思えてきたそうです。
お母さんがつくってくれたミルクが大好き
お気に入りのミルクボトルをぎゅっ!
初めてのおなかナデナデ
もうすぐ目が開きそうです!
もし女性が「せめて埋てあげよう」と思わなければ、アイリスはそのまま冷たい雨のなか、本当に死を迎えているところでした。
女性の優しい気持ちが救った小さな命。アイリスはきっとこの先、女性と息子さんにたくさんの幸せを届けてくれることでしょう。