アメリカ・アラバマ州に住むジェイソン・フロストさん。友人のブランドン・キーさんと一緒に、近くのウォーリヤー川に釣りに出かけました。魚を釣りに来たつもりの2人でしたが、この日の収穫は魚ではなく、かなり変わったモノだったようです。
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静かな川面にボートを落ち着けて、釣り糸をたらし、魚を待っていたときです。
水の音とともに、川の向こう側から、小さな何かがボートに向かって泳いでくるのが見えました。でもそれが何なのか、2人にはよく見えません。
しかし、それが近づいてくるにつれて、「ミャオ、ミャオ」と鳴き声が聞こえてきたのです!
「えっ、猫!?猫だよ!」泳いでいるのが子猫だと気付いた2人。子猫は、ボートを目指すように真っ直ぐ向かってきます。
やがて、ボートの横まで泳ぎ着いた子猫。しっかりと首ねっこをつかみ、ボートに引き上げるジェイソンさん。
すると…
カメラを構えていたブランドンさんが、なんと、向こう岸からもう1匹の子猫が水に飛び込むのを目撃したというのです。
しかも、その子猫も、まっすぐコチラへ向かってきます。
「こんな変なこと、生まれて初めてだよ。」
「あともう少し、がんばれがんばれ!」
そうして泳ぎ着いた2匹目の子猫も、ボートに引っ張り上げました。先に助けてもらって落ち着いた子猫も、心配そうに近寄ってきます。
「あっ、この子猫たち、双子だよ。」とブランドンさん。2匹は同じ毛並みの双子の子猫でした。
この辺りには、民家などは一切なく、この2匹がどこから来たのかは分かりません。しかし、道に迷った様子もありませんし、人馴れしています。誰かが連れてきて、捨てていったのではないかというのが2人の結論です。
▼救出の一部始終はコチラでご覧いただけます。
ジェィソンさんのFacebookには、子猫たちを助たことに対する感謝のメッセージのほか、「こんなに小さいのに、しかも水が嫌いなはずの子猫が、そんなにスイスイ泳げるなんて」という驚きのメッセージが多数寄せられました。
この辺りには住んでる人もいないため、小さな子猫がご飯にありつける確率は高くありません。飼い主に捨てられて途方に暮れていた2匹は、偶然訪れた人間を発見して、文字通り命懸けで、自らの運命を切り開こうとしたのではないでしょうか。
救い出された子猫たちは、岸に上がった後、家族と一緒にこの地を訪れていた少女に、もらわれていったそうです。今度こそ、大切に大切に可愛がってもらえますように。