ZooBaby 元動物園飼育員(@ZooBaby6)さんは以前、専門学校時代のこんなエピソードを投稿しました。
専門学校に入学してすぐの授業でディベートしたんだけど、お題が「動物園は必要か不要か」で不要派の圧勝だった。そしたら担任の先生が「これでわかったか。批判するっていうのはすごく簡単で強い。世論が動物園不要派になれば動物園なんて一瞬で消える。お前らは動物園不要派から動物園を
— ZooBaby 元動物園飼育員 (@ZooBaby6) October 16, 2020
守らなければならない。そのために飼育員になって何をすべきか考えておけ。」って言われて、生徒たちは一気に現実を知ることとなった。この先生、入学直後の飼育実習でタヌキに生き餌(ヒヨコ)を目の前であげて女子を泣かせるという荒業で「簡単に飼育員なれると思うなよ」を伝えた伝説の先生でもある。
— ZooBaby 元動物園飼育員 (@ZooBaby6) October 16, 2020
凄まじい教え…!!
重みのある言葉
ZooBabyさんはさらにこう続けます。
リプ欄全部見てます。色々言われてるから一応補足。様々な解釈があって良いと思うんですが、私的には「飼育員を目指すからには覚悟を持て、現実を見ろ夢も見ろ、飼育員になった暁には動物園不要派が挙げる理由を一つでも減らせるくらいのことをしろ」ということを先生は言いたかったのではないかと。続
— ZooBaby 元動物園飼育員 (@ZooBaby6) October 17, 2020
それと生き餌の件は事前に「飼育員は生き餌を与えることもある、今から実践するから精神的に苦痛な人は退室してほしい」ときちんと説明があり、泣いてた子たちは退室したので実際には見てなかったと記憶してます。今はその先生は退職されていて、別の先生からもう生き餌は与えていないと聞きました。続
— ZooBaby 元動物園飼育員 (@ZooBaby6) October 17, 2020
不器用で変な先生だったけど、飼育員という職業に過度な期待をせずに済んだのも確か。現実を見て飼育員希望をやめて就職先を変えた人がほとんどでした。厳しい先生だったので着いて行ける人は少数だったし、今の時代には合ってない気もするので良かったのか悪かったのか正直よくわかりません🤷♀️笑
— ZooBaby 元動物園飼育員 (@ZooBaby6) October 17, 2020
命を守るため、そして命を守らせるための試行錯誤。
正解は未だ出ずとも…こうした情熱をもった教育者が確かにいたという事実は、一つの希望に違いありません。
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みんなの反応
●「動物が可哀想」一本槍で無双できるだろうし、批判する方が楽だし強そう。感情論を跳ね返すには動物園について深い知識と理屈を用意しておく必要があるから、専門学校の授業の掴みとしてはとてもいいと思う
●わたしは、いい先生だなとおもったけどそう思わない人もいるんだな。でもね命を扱うおしごとって動物も人間も綺麗事では済まされないこともある。それを最初に知っておくことは重要とはおもうよ
●そうなんだよな。俺は水族館職員目指すコースだったが。いきなり現実を教えられたな。あれから10年以上他の業界で色々経験したからそれぐらいでは動じないが
深く考えさせられるお話に、他のユーザーたちからも大きな反響が寄せられていました。