カナダ・モントリオールの路上にて、1匹の子猫が発見されました。
ひどく悲しげな表情をしており…
汚れた毛は伸び放題で、身体のあちこちに怪我を負っています。
悲しげな顔
発見者の女性はその姿にたいそう心を痛め、彼を保護することを決意。
しかし、野良での生活が長かったためか…
捕獲用の罠をひどく警戒して、なかなか捕まってくれません。
3週間ほどかけ、彼が空腹に耐えきれなくなったところで、ようやく捕獲に成功。
アニマルシェルターに空きがなかったため、後にマーセルと名付けられた子猫は動物病院へと連れて行かれました。
伸びきった毛並みを整えてもらい、最低限の治療も施してもらった後、女性宅のベッドでぐっすりと眠ったそう。
生まれて初めて、心の底から安心することが出来たのでしょう。
まもなく地元の保護団体がマーセルのお世話を引き継ぎます。
代表のセリーヌさんによれば…
それに耳にも凍傷があったので、少なくとも1度は屋外で冬を越したのでしょう。
きっと、もうひと冬を越すことはできなかったでしょうね。
臆病かつ神経質で、ちょっとした物音にもビックリしてしまう彼でしたが…
里親のリリーさんには心を開き、すぐに懐いて膝の上でのどを鳴らし始めたのだとか。
それから数週間ほどをかけて、マーセルはゆっくりと飼い猫生活に適応していきます。
ハグをしたりなでられたりするのが大好きになり…
リリーさんの声を聞き付けると、走り寄ってくるほどになりました。
表情も少しずつ柔らかくなっていって、昔の顔つきとは比べ物になりません!
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ハッピーエンド
そして、救助から2ヶ月後。
マーセルのことを家族に迎え入れてくれる飼い主も、無事に見つかりました。
表情からはすっかり悲壮感がなくなって、幸せそうな飼い猫の顔立ちに。
路上で発見されたころの彼とは、外見も性格も、まるで違う猫のようです。
辛かった過去を帳消しに出来るくらい幸せな毎日を送れるよう、心から願います。