動物保護のボランティアをしているハンナさんの元に、2匹の子猫が連れてこられました。
彼らはとても痩せ細っており、特にジャンボと名付けられた子猫の体は、異常なほど軽かったといいます。
ボランティア仲間と協力して、2匹に栄養価の高いご飯を食べさせたものの…
ジャンボの身体はなかなか大きくなりません。
どれほど手を尽くしても状態が改善しなかったので…
「原因を見つけ出そう」ということになったんです。
病気との付き合い方
様々な診察を受けた結果、ジャンボは深刻な「巨大食道症」を患っていることが分かりました。
食べ物が逆流したり、誤嚥性の肺炎に繋がってしまうこともあるんです。
とは言え、ちゃんとケアをしてあげれば、十分に対処可能な病状でもあります。
ハンナさんはまず、巨大食道症の子猫のための、特別な機械を用意してあげました。
この機械を使って食事をすると、食べる時に頭を下げる必要がないため、誤嚥や逆流を起こしにくくなるそうです。
また、食後の15分~20分は、姿勢を地面と垂直に保ってあげる必要があるため…
タオルで海苔巻きのように包んで、抱っこしてあげる時間を設けたのだそう。
ちゃんと栄養も吸収できるし、体重も増やせる。
ジャンボを引き取った時は、ほとんど骨と皮しかありませんでしたが…
生後8週間にして、ようやく体重も1000グラムに近づいてきたんですよ。
この巻き寿司抱っこタイムは、ジャンボにとっても至福の時間。
たくさん撫でてもらって、そのまま眠りに就いてしまうこともあるのだとか。
でも、適切な治療のおかげで、ジャンボは着実に成長しています。
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絆に支えられて
そんなジャンボの傍らには、いつも仲良しの兄弟の姿がありました。
DDと名付けられた子猫は、ジャンボと深い絆で結ばれており、いつも彼のことを気にかけているのだそう。
少しも傍を離れたくないみたい。
今まで出会った子猫たちの中でも、もっとも強い絆で結ばれていますね。
その後、兄弟は2匹そろって、ジャンボの病気を理解してくれる優しい飼い主の元へと、引き取られていきました。
新しいお家でも2匹で仲良く、幸せに暮らしていってくれることを心から祈ります。