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食道の病気のせいで痩せ細っていた子猫。里親が考え出した解決策は、食後にタオルで「子猫巻き」にすること!

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動物保護のボランティアをしているハンナさんの元に、2匹の子猫が連れてこられました。

彼らはとても痩せ細っており、特にジャンボと名付けられた子猫の体は、異常なほど軽かったといいます。

 
ボランティア仲間と協力して、2匹に栄養価の高いご飯を食べさせたものの…

ジャンボの身体はなかなか大きくなりません。

彼らがここに来たのは生後7週間ほど経った頃でした。

どれほど手を尽くしても状態が改善しなかったので…

「原因を見つけ出そう」ということになったんです。

病気との付き合い方

様々な診察を受けた結果、ジャンボは深刻な「巨大食道症」を患っていることが分かりました。

病によって食道が肥大しているため、上手くご飯を飲み込むことができません。

食べ物が逆流したり、誤嚥性の肺炎に繋がってしまうこともあるんです。

とは言え、ちゃんとケアをしてあげれば、十分に対処可能な病状でもあります。

 
ハンナさんはまず、巨大食道症の子猫のための、特別な機械を用意してあげました。

この機械を使って食事をすると、食べる時に頭を下げる必要がないため、誤嚥や逆流を起こしにくくなるそうです。

 
また、食後の15分~20分は、姿勢を地面と垂直に保ってあげる必要があるため…

タオルで海苔巻きのように包んで、抱っこしてあげる時間を設けたのだそう。

 

こうすることで、ご飯が上手く食道を滑り落ちて、胃まで辿り着いてくれるんです。

ちゃんと栄養も吸収できるし、体重も増やせる。

ジャンボを引き取った時は、ほとんど骨と皮しかありませんでしたが…

生後8週間にして、ようやく体重も1000グラムに近づいてきたんですよ。

 
この巻き寿司抱っこタイムは、ジャンボにとっても至福の時間。

たくさん撫でてもらって、そのまま眠りに就いてしまうこともあるのだとか。

ここまで辿り着くまでには、長い時間がかかりました。

でも、適切な治療のおかげで、ジャンボは着実に成長しています。

関連:病気で歩行すら不安定な猫。それでも彼は、他の動物のために「お世話」を続ける

絆に支えられて

そんなジャンボの傍らには、いつも仲良しの兄弟の姿がありました。

DDと名付けられた子猫は、ジャンボと深い絆で結ばれており、いつも彼のことを気にかけているのだそう。

ジャンボの抱っこ中、DDはずっとそわそわしています。

少しも傍を離れたくないみたい。

今まで出会った子猫たちの中でも、もっとも強い絆で結ばれていますね。

 
その後、兄弟は2匹そろって、ジャンボの病気を理解してくれる優しい飼い主の元へと、引き取られていきました。

新しいお家でも2匹で仲良く、幸せに暮らしていってくれることを心から祈ります。

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