ある日のこと。
アメリカ・アラバマ州の学校で6年生を担当するプリンス・ローレンスさんは、朝からどうしても元気が出ず、落ち込んだ表情を浮かべていました。
様子に気づいた生徒たちから「どうしたの?」と尋ねられ、彼は理由を説明します。
週末に、僕の妻のお父さんが亡くなったんだよ。
だから、彼女のことが心配なんだ…。
いたたまれない返答に、教室中が静まり返ります。
子どもたちの想い
その後、一時間目の授業が終了。
出口で生徒たちに別れのハグを受けるローレンスさんは、1人の少女から「何か」を渡されました。
そっと手を開くと、そこには
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This morning, during first period, my kids could tell that I was a little off. When they asked why I wasn’t acting…
手紙に添えられた、3枚のコイン。
少女は言います。
これ奥さんに渡して。
お葬式ってお金がかかるでしょう。
私のお父さんが死んだときもそうだった。
それに今日は私、そんなにアイスクリームが食べたい気分じゃないから。
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『学ぶことがたくさんある』
今回のエピソードに寄せて、ローレンスさんはFacebookに自らの想いを書きました。
世の中はもっと子どもたちに注目して欲しい。
僕たちが彼らから学ぶことはたくさんあるんだ。
「同じ悲しみ」を経験した少女の優しさは、奥さんの心を癒したに違いありません。
ローレンスさんがおっしゃる通り、私たち大人も、彼らの純粋な思いやりの気持ちを見習っていかなければなりませんね。