動物保護団体のボランティアに参加しているドナさんは、お祖母さんの家を訪れた際、ガレージで暮らす5匹の子猫とその母猫を目にしました。
そして、2週間後に改めて様子を見に行くと…
状況が大きく変わっていました。
子猫の状態がかなり悪く、中でも一番小さな猫・ブラッドは、死にかけていたんです。
すぐに保護する必要がありました。
ドナさんは、緊急性の高い子猫たちを家に連れ帰り、24時間体制で授乳を始めました。
しかし、元気を取り戻し始めた他の子猫たちとは裏腹に…
一番小さなブラッドの体重が一向に増えません。
ひどい時には兄弟の3分の1ほどの重さしか無くて…
何度も彼を失ってしまうと思いました。
特別な食事台
その後も諦めずに、献身的なケアを続けたドナさんのおかげで、自分で立てる程度まで回復することができたブラッドでしたが…
なぜか、まだご飯をうまく食べることができませんでした。
そんな時、消化器の専門医の元で働く女性が、預かりボランティアとして彼の様子を見てくれることに。
そして、何人かの獣医の助けも借りた結果…
ブラッドは「巨大食道症」と呼ばれる疾患により、自力で食べ物を胃まで運べない状態だったことが判明します。
すぐに3Dプリンタアーティストへ連絡を取り、適切な姿勢で食事を取れるようにするための「特別な台」を作ってもらいました。
この食事台と療法食のおかげで、ブラッドは次第に元気を取り戻していくことができたそうです。
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甘えん坊さん
体重も順調に増えて、すっかり甘えん坊になったブラッド。
何時間も肩に乗って過ごしています。
17週目を迎える頃には、なんとか体調も落ち着いて来たといいます(*´∀`*)
いくつもの偶然の出会いによって命を救われた小さな子猫。
彼の生きる強い意志と、それを支え続けた優しい人々に大きな拍手を送ります。