ある日のこと。
ニュージャージー州・ブルームフィールドを拠点に活動している動物保護団体「Homeless Animal Adoption League」は、道路の縁石上に複数の猫が捨てられているとの通報を受けました。
スタッフが急いで現場に向かうと…
そこには洗濯カゴの中でうずくまる子猫たちと、彼らをかばうように寄り添う、一回り体の大きな猫の姿が。
気温が下がり雨も降り始めていた中、母猫が子どもたちを凍えさせまいと必死で頑張っていたのでしょう…。
切ない光景に心を痛めつつ、スタッフたちはすぐさまカゴをブランケットで覆い、彼らを連れて施設へと戻ります。
その後、診察が行われましたが、幸いにも保護された7匹はみな健康体で、感染症や風邪にもかかっていませんでした。
ただし、そこでひとつ「意外な事実」が判明します
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よくよく調べると、「彼」でした。
しかも、保護した子猫たちの父親でもなかったのです。
つまり、このオス猫は…
血の繋がりのない子どもたちのために、一生懸命毛づくろいをしたり、面倒を見てあげていたということになります。
ともに捨てられたのか、はたまた他所からやってきて、自らカゴの中に飛び込んだのかは不明ですが…
いずれにしても彼には、子猫を黙って見放し立ち去ることなど、できなかったのでしょう。
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スタッフたちは、1993年の映画『ミセス・ダウト』の中で、名優ロビン・ウィリアムズが女装して演じた家政婦の名にちなみ…
彼を「ダウトファイア」と名付けました。
私達に身をもって教えてくれたんです。
母性だけではない「父性」の尊さを思い知る一幕。
動物たちの慈悲深さには、ただただ脱帽するばかりですね。