ニューヨーク州スタテンアイランドに建つとある家のポーチに、1匹の野良猫がふらっと現れました。
食べ物と落ち着く場所を探しているようですが…どうも、何か言いたげ。
そのまま放っておくわけにもいかず、住人は猫を獣医に連れて行ってあげようと決めます。
そして獣医の診察の結果…
なんと猫は、「妊娠中」であることが判明。
母体の安全を確保するため受け入れ先を探したところ、すぐに保護団体「Jersey Kitty Nonprofit」のアテナ・セレーナさんから承諾の返事がありました。
でも外に出されて、そのまま放置されていたみたいだった。
獣医にみせたら、健康な5匹の子猫がお腹にいることがレントゲンで確認できたわ。
メディカルチェックをクリアし、カンノーリと名付けられたこの母猫は、10日後に出産を開始します。
最後の1匹は、なかなか出てきてくれませんでしたが…
アテナさんの手を借り、やがて5匹の子どもたち全員が、無事に誕生しました。
我が子を腕に抱いて初めて、カンノーリもホッとした様子を見せたそうです( ´∀`)
それから数日後のこと。
アテナさんの元に、別の里親のモーガンさんから一通のメッセージが届きました。
その日は雨が降っていて寒かった。
子猫の命を救うために、とにかく急いでなんとかしなくちゃいけなかったわ。
そこで、代理母として白羽の矢がたったのは…
自らも救われて間もないカンノーリでした。
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子猫を引き合わせたところ、彼女はすぐに受け入れ、なめてあげていたそう。
新しい兄弟たちの隣で嬉しそうに母乳を飲む子猫。
ママの愛情を一身に受けて、元気を取り戻していきました。
運よく優しい人に助けられ、無事出産を迎えることができたカンノーリは…
その受けた恩を、かわいそうな子猫の世話をすることで返そうとしているのでしょうか。
「全て起こるべくして起こっている」と語るアテナさん
その言葉通り、全ての出会いは運命だったのかもしれませんね( ´∀`)