警察官のプレシャス・コーナージョーンズさんが、アメリカ・インディアナポリスの小学校に足を運んだときのこと。
この日、校舎では地域の人たちと児童がハイタッチをする『ハイ・ファイブ・ラリー』というイベントが行われていました。
たくさんの子どもたちが大人たちと楽しく交流する様子を、プレシャスさんも微笑ましく眺めていたのですが…
床に突っ伏し、顔を隠した1人の少年の姿が、彼女の目に留まります。
彼はひどく不機嫌で、落ち込んでしまっている様子でした。
少し離れたところに困り顔で立っていた彼の母親は、プレシャスさんに話します。
こんなとき、「立ちなさい」とまずは体を引き起こしたり、あるいは母親がしていたように、落ち着くまで黙って見守ったりするのが普通なのかもしれません。
しかし、無言で何かを訴えているような姿を見て、プレシャスさんは思ったそうです。
そして
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彼女は、彼と同じように、床に寝そべってみることにしました。
そして何かを説得することはせず、ただ彼と同じ目線に顔を合わせ…
泣き出してしまった男の子の涙を拭いて、大丈夫よと優しく声をかけたのです。
そのときの出来事について、彼女は自身のFacebookに、こう書き記しています。
それは、相手を思いやり、共感するということ。
こうやって私達人間は、励ましあって生きていくのよ。
プレシャスさんには、当時17才の娘と、それぞれ3才、5才になる息子たちがいました。
自身も幼い子どもを育てる母親だったからこそ、彼女は、このような行動をとったのかもしれません。
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2人の姿を写した写真には、多くのコメントが寄せられました。
●他者への共感は子どもの成長にとって、とても大切なことだね
●彼女の行動は、少年の世界を変えたと思う
思うようにいかず、何もかも嫌になってしまう時期は、大人も子どもも関係なく、誰にだって訪れます。
そんなとき、自分に共感し、少しでも話を聞いてくれる誰かがいるだけで、心がスッと晴れたりするもの。
プレシャスさんが見せた振る舞いは、思いやりの心を持って他人へ接することの大切さを、改めて教えてくれたような気がします。